いざペットが亡くなるとお墓をどうしたらいいか考える機会が増えますが、しかし初めてのお墓はわからないこといっぱいですよね。

そこで今回はペットのお墓の種類や選び方、購入費の相場、その後のお供えなどご供養の仕方までをお伝えしていきましょう。

ペットのお墓は選べます

一般にお墓といえば、大きな墓石を思い浮かべるものではないでしょうか。

ですがペットのお墓はそればかりではありません。

たとえば樹木を墓標とする「樹木葬」があります。
あるいは、ペットの遺骨を木製の棚に納める「納骨堂」というお墓(正確には、代替墓)もあります。

ですので、ペットのお墓に使われる材質は必ずしも人間のように石材である必要はありません。

では、ペットのお墓とは?

今回ここではペットのお墓として、代表的な以下の6つをご紹介しましょう。

  • 公営墓地のお墓
  • 民間墓地のお墓
  • 自宅のお墓
  • 納骨堂のお墓
  • 樹木や花の自然葬のお墓
  • プランター葬のお墓

では、ひとつずつみていきましょう。

自治体などの公営墓地のお墓

こちらは自治体が管理するペット霊園や斎場の管理墓地のお墓(公営墓地)です。

メリットは倒産の可能性がほぼないことですが、ペット供養という意味合いよりも「一般廃棄物」として扱う意識もあるため、望んだサービスを受けられない場合もあります。

また自治体運営の公営斎場や霊園では、基本的に共同墓地への合同埋葬となり、個別墓地はありません。

ですのでペットを個別に埋葬したい場合や手厚い供養サービスを受けたい場合は、次に紹介する民間墓地を検討されるとよいでしょう。

ペット霊園や寺院など民間墓地のお墓

こちらはペット霊園や寺院などが所有する民間墓地に、期間契約で区画を借りペットの遺骨を埋葬するタイプのお墓です。期間契約でない場合は、供養や管理等を一任できる永代供養というプランもあります。

また霊園内であれば掃除などの管理を定期的にしてもらえることもあるようです。しかし契約された区画内の掃除やお花の交換は飼い主自身が行うのが一般的になります。遠方で立ち寄りが困難な場合は、造花を用いるとよいでしょう。

そんな民間墓地の埋葬スタイルには大きく2種類あります。

民間墓地の埋葬スタイル

以下の2種類があります。

  • 個別墓地
  • 共同墓地

それぞれの違いを見ていきましょう。

個別墓地

個別墓地は単体火葬されたペットの遺骨を、単体で埋葬するお墓です。ペットを人間と同じように供養したい場合や、自宅での安置が難しい場合に最適な埋葬方法といえるでしょう。またペットと一緒にお墓に入りたい場合は許可されている霊園でしたら可能です。

個別墓地とするメリットは共同墓地や納骨堂のように他の参列者を気にせずに、時間をかけてペットの供養やお墓まいりに立ち会えることです。

いずれにせよ、共同墓地に比べて料金は高めになります。

共同墓地

他のペットの遺骨と一緒に合同埋葬されます。「共同慰霊碑」、「合同供養塔」、「合葬墓」、「合同墓地」とも。共同墓地は合同火葬に限らずペットを個別火葬した場合でも入れられます。しかし一旦入れてしまうと他のペットの遺骨と混じるため遺骨の返却ができなくなります。

この共同墓地のメリットは、①個別墓地に比べ費用を大幅に抑えられるということ。②定期的に行われる合同慰霊祭などに参加できること。③他のペットと一緒にいればペットもさみしくないという飼い主の安心感があるということです。

また民間墓地の埋葬スタイルには「墓地公園型」というものもあります。
霊園自体があたかも公園のような作りで、その一角に墓地が設置されているものです。

ペットと一緒に入れるお墓

日本における多くの民間墓地はペットの遺骨を人間の墓に入れてはいけないとなっています。
その理由は宗教上の考えからです。
敬虔な仏教の世界ではペットなど動物を「畜生」という、人間とは違った穢れて下等な生き物として扱うため、一緒のお墓であってはならないと考えられているからです。

またお墓を管理する会社や霊園、寺院などがペットと一緒に入ることを禁止している場合もあります。仮に許可されていたとしても、家族の反対でペットと一緒のお墓に入れないなどもあります。

ですのでペットと一緒のお墓に入るのは簡単でありません。しかし現代は動物愛護の観点であったり、ペットを家族の一員として受け入れるようになってきたなどの理由から、人間と一緒に入れるペット霊園の数は多くありませんが、対応しているところも増えてきました。

ただし埋葬に100万円以上費用がかかることが多く、経済的負担が大きくなります。

また人間と同じ墓地内ではペットの写真などを墓石に刻めないなど霊園側の利用規約がありますので、ペット独自のお墓をご希望の際は、ペット専用墓地の規格内スペースにて行うようにしましょう。

また人間と同じ墓地内ではペットの写真などを墓石に刻めないなど霊園側の利用規約があります。ですのでモニュメントなど一般的な人間のお墓とは違うお墓の建墓したい場合は、人間の墓地スペースではなくペット専用の規格スペース内にて行いましょう。

ット霊園などに設置する墓石の選び方

ペット霊園などに設置する墓石を選ぶ際には、まずは実際にその場に足を運んで選ぶことがなにより大切になります。大きさ、アクセスのしやすさ、区画や周囲の雰囲気などを確認し、それからその場所に合った納得できる墓石を選びましょう。

墓石そのものは取り扱いの石材店で購入可能です。

その際、墓石に刻むデザインやメッセージを決めて購入箇所に墓石を設置してもらい、納骨という流れになります。

なお、共同墓地の合同埋葬の場合はすでにある合同供養塔などを見に行き、納得できるかどうか確認しておきましょう。

またペット霊園自体の雰囲気や、管理状況、費用、アクセスのしやすさなども総合的に判断して納得できるペット霊園や寺院などを選んでいきましょう。

共同墓地の墓石を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 墓石タイプ
  • 墓石デザイン
  • 墓石の大きさ
  • 墓石価格

墓石タイプ

和風タイプ洋風タイプ、またオーダーメイドタイプに分かれ、日本では人間の場合のお墓は縦に長い和風タイプになります。いわゆる「石塔タイプ」です。また洋風タイプのものには横に長い板状のプレートタイプや、骨壷ごとの納骨を考えるカロートタイプがあります。特注のオーダーメイドタイプは、デザインが自由なモニュメントタイプなどがあります。

墓石デザイン

ペットを思い出せるペットの特徴に合ったデザインを選ぶとよいでしょう。使われる石の種類は石の特質(色合いなど)をもとに選びましょう。吸水性がある石ですと雨によって色合いが変化するなどの効果を得られます。
また墓石は文字やイラスト、絵などの彫刻ができるものもあります。すでに他の方が作られているのであればそちらを参考にして文字や使う絵を選びましょう。

墓石の大きさ

大きければいいというものではありません。契約された区画の大きさに合った墓石を選びましょう。大きいものは維持費などが余計にかかるので予算に合わせて購入されることをオススメします。

墓石価格

高ければいいというものではありません。金額よりもペットにあったデザインや形状の墓石を選び長期使えるものにしましょう。

またあまり自宅の遠くに建てるとお墓参りなど追善供養が大変ですので、可能であれば近くのペット霊園などを探しそちらに建てるようにしましょう。

ペット霊園などでのお墓の相場

ペットのお墓の相場は「個別墓地」か「共同墓地」かで変わってきます。

個別墓地のお墓の相場

個別墓地では永代使用料、年間管理費、そして墓石代、設置費用などがかかります。
価格は、墓地の大きさや位置(区画)によって変わります。
個別墓地の墓石の相場は10万円から30万円といったところでしょう。
永代使用料はホームページに載ってないことが多いので直接問い合わせる方が確実になります。区画の広さなどにもよりますが、永代使用料は5万円〜30万円が相場といえます。それに合わせて年間管理費が毎年1万円〜3万円程度かかります。
年間契約であれば、1万円〜2万5千円程度が相場です。

人間と同じお墓に入れたい場合は、ほぼ人間と同じ扱いになりますのでそれ相応の価格がかかります(100万円以上)。そうではなく、ペット個別で埋められる場合はペット霊園の提示する価格によりますが、東京都区内であれば10万円以上といったところでしょう。ただしこの中にオプションは加味されてませんので詳しくは、各ペット霊園などにお問い合わせください。

共同墓地の場合のお墓の相場

共同墓地(合同供養塔)は葬儀社によっては火葬プランに含まれており、合同永代供養費も含めた納骨費用は無料または1万円程度になります。

火葬費用はペットの種類や大きさ、体重などによって異なりますので一概には言えませんが、共同墓地に入れる場合は他のペットと一緒に火葬する合同火葬が一般的ですので、費用は比較的安くなります。
東京都区内であれば1万円〜となり、大型犬(25kg以下)であれば高価格なプランで6万円程度になります。

埋葬費用は火葬場所と連携しているペット霊園などの墓地であればプランに含まれていることが一般的ですが、自宅での訪問火葬であったり他のペット霊園で火葬したものを埋葬するとなると、別途埋葬費用を1万円〜2万円程度請求されることになります。

さらには永代供養を申し込みたい場合は、1回のみ永代供養費を払う必要があります。金額は各ペット霊園などで異なりますのでホームページなどをご参照ください。
ホームページに記載がない場合は電話で確認し、書面でも間違いがないか確認しましょう。

ペット霊園での管理費用は、無料となるケースが大半です。この管理費用にはペット霊園などの清掃やメンテナンスなどが含まれます。自身が掃除しなくても肩代わりしてくれるので安心して任せられるメリットがあります。

更新費用や維持費用はペット霊園によるものです。
一切無料としているところもあれば、数千円程度徴収するところもあります。
事前に確認しておきましょう。

自宅など敷地内の庭に建てるお墓

自宅の庭や敷地内にお墓を建てる場合には、持ち家がある場合に検討されるとよいでしょう。マンションやアパートなどは自身の所有地でないため、たとえ家賃など賃貸料金を払っていたとしていても埋めることはできません。借家の場合はその土地の管理人に書面で確認を取るようにしましょう。

また火葬しないで亡骸のまま埋める土葬の場合は、腐敗臭や病原菌が漏れ出し場合によっては周辺住民からの苦情や訴訟の原因ともなりえます。衛生面の観点でも注意が必要です。条例など法律によって埋葬方法や埋葬場所に制限を受けることもあります。

ですので特段の事情がない限りは火葬をしてから遺骨の状態で埋葬し、お墓を建てる「遺骨埋葬」が安全と言えるでしょう。

自宅にお墓を建てる流れ

では、自宅に実際にお墓を建てる流れをみていきましょう。

スコップや重機で穴を掘ります。

できるだけ深いに越したことはありません。ペットの大きさにもよりますが、ペットを亡骸のまま埋めるのであれば他の動物の掘り返しや腐敗臭・病原菌の漏れ出しを防ぐため、最低1メートルを目安に掘るとよいでしょう。

ペットの亡骸、または遺骨(遺灰)を底部に安置します。

心を込めて丁寧に安置してあげましょう。
亡骸は土に戻りやすいように綿や絹100%の自然素材のタオルで包みます。
遺骨は土に返るよう骨壷から取り出し、ガーゼやさらしなどで包んで埋めます。骨壷のままですと中に湿気が入ってカビの原因になったり、虫が湧いてしまいますので注意しましょう。

堀った土を戻していきます。

この際、ペットが腐敗した際にできる空間で地面が沈むことを考慮して、こんもり盛り上がる形で最後は山型にしましょう。また土を固めて雨風で流されないようにしましょう。

埋葬した箇所がわかるように目印の墓標をたてます。

購入した墓石があればそれを据え置きます。または周りを石で囲んだり、お花の種や苗を植えたりなどその箇所が埋葬場所であることをわかるようにしましょう。
本格的なお墓(石塔など)を設置したい場合は重さで傾いたりしないよう十分注意してください。

最後に手を合わせてペットの安らかな眠りを祈りましょう。

自宅の庭などに敷地内設置する墓石の選び方

自宅の庭に墓石を置く際は、雨風や強い日差しに晒されることを想定し、御影石などの石材でできたものがオススメです。あるいは購入せず海で採取した大きな石を用いて自作することもできます。ですが川で採取することは法律で禁止されており、山での採取はその土地の所有者の許可が必要となります。

自宅の庭などの墓石を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 墓石のタイプ
  • 墓石のデザイン
  • 大きさ
  • 価格

墓石のタイプ

このあと示すようにガーデン据え置きタイプや自宅インテリア対応タイプ、形状では丸型やプレート型、カロート(骨壷納入)型などがあります。

墓石のデザイン

自宅の庭に置くのでしたらデザインはたくさんありますのでお好きなものを選びましょう。ですが住宅街などであれば、あからさまにお墓とわかると不快に思われる方もいらっしゃいます。ですのでペットのお墓の場合はできるだけお墓と思わせないデザインをオススメします。文字入れや写真加工ができるものも多数ありますので、ペットにあった世界に一つのオーダーメイドお墓を作られてはいかがでしょう。

墓石の大きさ

大きさは、庭の大きさに合わせて決められるとよいですが、大きすぎると目立ちますので小型のものをオススメします。

墓石の価格

価格は種類にもよりますが、3000円〜5万円程度となるでしょう。

自分でつくるお墓の作り方

自作で手作りであれば、準備するものは以下の通りです。
ネット通販サイトのAmazonや楽天、またはお近くのホームセンターなどDIYショップで購入しましょう。

  • レンガ
  • ガーデンストーン
  • 溜桝(ためます)
  • 除草シート

これに埋葬するペットの骨壷を事前に用意しておきます。
作り方は以下の通りです。

ペットの骨壷のサイズにあった大きさの溜桝を埋められる大きさの穴を掘ります。その穴に溜桝を納めます。この際、溜桝の上面が地表面より3センチほど飛び出るように調整しましょう。そうでないと雨水が溜桝の中に流れ込みやすくなります。また水平器を使って平行を取ることで見た目を美しく仕上げられることでしょう。

溜桝の中に除草シートを敷き、その中にガーデンストーンを除草シートが隠れる程度にひきつめます。
この中にペットの遺骨が入った骨壷を納め、手を合わせて最後の別れを告げながら蓋をします。
新たな除草シートを溜桝の上に被せて、その溜桝の周囲をレンガで少し距離を置いて囲いましょう。溜桝の上に墓石(またはメモリアルストーン)を乗せて、レンガと溜桝の間に新たなガーデンストーンをひきつめて手作りのお墓の完成です。

まわりに花を敷きつめてもお洒落でしょう。

楽天で購入できるペット用のカロート(納骨堂)もあります。

メモリアルグッズとしてのお墓

通販などで購入できるお墓には様々な種類がありますので、ここでは自宅の庭に設置できるお墓の一例をご紹介しましょう。
いずれもネット通販サイトのAmazonや楽天で購入できます。

納骨堂に安置する形のお墓

お墓とは意味合いが少し違いますが、納骨堂というお堂にある納骨棚の専用スペースにペットの遺骨を骨壷のまま安置するという方法もあります。

お墓と納骨堂の違いは、大きくは室外に建てられるか、屋内に納められるかの違いです。納骨堂は、ペット霊園などにある納骨堂というお堂の中に遺骨を納めるタイプのお墓の代わりになるスペースです。これまでは一時預かりのような形でしたが近年は永代供養できる納骨堂もありますので、お墓代わりにもなっています。

納骨堂は、コインロッカー方式や納骨棚方式がある屋内の施設になります。個別に扱われますが、外に設置される個別墓地に比べて費用と大きく抑えられるのが特徴です。
骨壷、花、写真たて、思い出の品などを飾れます。天気天候によらずいつでも通えるメリットも大きなところです。
ですが参拝できる時間が限られていたりお供え物の制限があることもあります。

利用料の相場は、地域や霊園ごとに異なりますが年間1万5千円程度です。

最初のみ3年契約の箇所もあります。

自然葬で土に返す形のお墓

お墓としての自然葬には、以下の2つがあります。

  • 樹木葬
  • お花畑葬

それぞれの特徴をみていきましょう。

樹木葬

樹木葬は墓石の代わりに樹木を埋葬した遺骨の上に建て墓標とするものです。
基本的には自然葬に対応したペット霊園で対応可能です。一方、自宅の庭で樹木葬をされるのであればその下にガスや水道などのライフラインとなる管が通ってないか、を確認しあとで掘り返すことのない場所を選びましょう。

なお、自宅で樹木葬ができるキットがAmazonで購入可能です。

お花畑葬

お花畑葬は、ペットの遺骨を埋葬した箇所に花の種や苗を植えて墓石の代わりとするものです。こちらも自然葬対応でお花畑葬をできるペット霊園などで行えます。
自宅の場合は、ペットを亡骸のまま埋める土葬であればその深さは十分に注意し、花が増殖したあとでもペットがどこに埋められているかわかるように墓標をたてるか石で周囲を囲い、他と違うことを明確にしておきましょう。

プランター葬としてのお墓

植木鉢などのプランターを使ったお墓です。
ハムスターや小鳥など小動物であれば亡骸のままの土葬ができます。
大きめのプランターにペットの亡骸、または火葬した遺骨を埋めて埋葬しましょう。プランターの種類は大きめで通気性がよいものを選びます。土の種類は腐敗を早めるため腐葉土や園芸土を選ぶとよいでしょう。埋める深さは地表面とプランター底面から、それぞれ遺体の3倍程度の深さ(遺体も含めてトータル7倍の深さ)以上を目安にしましょう。最後に花の種や苗を植えるとよいでしょう。

一方、犬や猫など大きな動物は腐敗時に病原菌となるバクテリアなどが地表面にでてきたり、虫がわいたり異臭を放ったりなどの問題があるので火葬して遺骨を埋めるか、庭があれば先に示した自宅のお墓を建てるやり方で埋葬するのがよいでしょう。

なお小動物の場合も、埋葬のやり方を間違えると腐敗臭や病原菌が漏れ出し健康被害になるなど危険性が高まります。
ですので庭やベランダなど屋外で管理することが理想です。ただし野生の動物やカラスなどに荒らされないよう気をつけましょう。

ットのお墓参りや日常供養のやり方

ではここからは、ペットのお墓参りについてお伝えしていきます。

ペットのお墓参りに行くべきかどうかという話ですが、個人の自由です。行きたいと思ったときに行くのがよいでしょう。たとえばそれは、寂しくなったときでもいいですし、人生の報告や決意を伝えに行くときでもいいでしょう。お参りの頻度も人それぞれです。またペットの幸せを願い、ペットの過ごした日々に感謝するために行くのであれば、ペットも天国で喜ぶことでしょうし、飼い主自身においてもペットロスのつらさや苦しさを軽減する手助けとなるでしょう。

ペットのお墓参りの持ち物

さてペットのお墓参りに行くとなったらまずは以下のものを用意しましょう。

  • ペットボトルに汲んだ水
  • 掃除道具
  • 線香とライター
  • お供え物
  • 数珠、ハンカチなど

以上の持ち物は、屋外の個別墓地の場合です。
納骨堂など室内ではペット霊園など施設側で用意してくれるものもあります(一部有料)。

ペットボトルに汲んだ水

ペット霊園などによっては水道が常設されてることもあります。しかし常設されていない場合もありますので、2リットルのペットボトル数本に水を汲んで持参されるとよいでしょう。

掃除道具

周辺の掃除をするためにゴミ袋やまわりの雑草と取り除くための軍手など必要なものを持参しましょう。

線香とライター

お供えするための線香です。ライターはマッチでも構いませんが風が強いと火がつかなかったり、火傷の危険もあるので風除け付きのライターを用意しておくと安心でしょう。

お供え物

お墓に飾る花やペットの好物を持っていきましょう。頻繁に来れない場合は造花を添えた方が見た目をきれいに維持できます。なお、お供えした食べ物は持ち帰ることを前提に考えましょう。その理由は野良猫など野生動物やカラスが荒らしてしまう可能性があるからです。せっかくペットのためにお供えしてもそれでは浮かばれませんし、周辺にも迷惑となってしまいますので供養がおわったら持ち帰りましょう。開けていないペットフードなど缶詰であっても錆びる原因となります。持ち帰りましょう。

数珠、ハンカチなど

なくても構いませんが、あればなお良いでしょう。

ペットのお墓参りの仕方

ここからはペットのお参りの仕方をご紹介します。
屋外の個別墓地の場合は、用意した水をつかって墓石を水洗いします。また周辺の掃除とまわりの雑草を取り除きましょう。お供えに花やペットの好物などを供えましょう。墓石に水をかけ、線香を焚き、手をあわせます。線香の先っぽ1センチを折るかどうかは宗派によります。気にしないのであればそのままの状態で焚いて問題ありません。

屋内の場合は、ペット霊園や寺院などで案内してくれることもありますので、不明点があれば都度確認されるとよいでしょう。

ペットのお墓Q&A

ではペットのお墓に関するよくある疑問にお答えします。
わからないときはこちらを参考になさってくださいね。

お墓の移動(引っ越し)はできますか?

ケースによります。
他のペットと一緒に納骨されたのであれば、遺骨の判別ができませんので残念ながら返却も移動もできません。

一方、個別に納骨したのであれば別のお墓へ引っ越しや移動できる可能性があります。この際、移動手続きに手数料がかかります。また年間契約をされている場合、引っ越しの時期によってはこれまでの支払い分がムダになることが考えられるものです。契約書などを確認し適切なタイミングで行うとよいでしょう。まずは今納骨されている場所に相談してみましょう。

個別墓地に埋葬されている場合は、骨壷に納められているなど遺骨が残っていれば移動可能なのが大半です。この際も移動に伴う諸費用を考慮して適切に行いましょう。

また引っ越しでなく、一時的に自宅へ持ち帰ることは個別納骨堂でしたら霊園の許可があれば可能なケースもあります。こちらもまずは確認してみましょう。

霊園が倒産したら遺骨は返してもらえるの?

ペット霊園が倒産することがあるのかというと、過去をみてもあります。
とくに話題になったのが、2017年1月におきた大阪市枚方市のペット霊園「宝塔」の突如閉園というニュースです。この事件では閉園が公表された段階においても、ホームページで閉園を知らされることがなく電話応対も機械音声になりました。
その後解体作業が進み、中にも入れず、他のペットの遺骨と一緒になって放置されていました。この事件の当事者はさぞ心が引き裂かれる思いだったことでしょう。

このようにペット霊園が倒産したら、他の遺骨と判別がつかなくなることがあります。
ですので倒産という事実を知ったらすぐに連絡をとり返却してもらうように申し出ましょう。

そして、その前に、倒産するようなペット霊園かどうかを自身の目と耳と足とで確認すること。それが愛するペットの安らかな眠りを守るためにとても大切なことなのです。

R2 事業再構築 シ-3

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