大切なペットが亡くなってしまったとき、ご供養の方法はさまざまあります。

  • 火葬後、遺骨を動物霊園に埋葬する
  • 火葬後、遺骨をご自宅に置いて手元供養する
  • 海洋散骨
  • 樹木葬
  • プランター葬

といった方法が知られています。

プランター葬とは?

プランター(鉢)に土を入れて、そこにペットちゃんを埋葬するご供養方法のひとつです。
ペットちゃんのご遺体や遺骨は、公園など公共の場所に埋葬することは、法律により禁じられています。土葬をする場合は、ご自宅の庭など、所有している土地にのみ土葬することが可能ですが、ご自宅の庭が狭い、マンション等で庭がない場合は難しいので、そういった方々にプランター葬が選ばれています。

プランターに植物を植えてその成長を見守ることで、ペットちゃんのご供養にもなり、ペットちゃん亡き後も身近に感じることができます。

プランター葬はどんなペットに適している?

ハムスターや金魚、昆虫などの小動物は、火葬せずにそのままプランターに埋葬することで土に還してあげることができます。※ゴールデンなどの大型ハムスターはサイズによっては火葬をおすすめいたします。土に還してあげるためにはペットの体積の8倍程度の土が必要なので、犬や猫などは、火葬後の遺骨を粉骨してプランター葬にします。

プランター葬に適した植物の選び方

遺体を埋葬したプランターは、そのままでももちろん構いませんが、何もない土では寂しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
プランターに植物を植えたいという場合は、一年草がおすすめです。
多年草の場合は根が深くまで張り、遺体を傷つけてしまう可能性があることや、1~2年おきに土を新しいものに変える必要があることなどからプランター葬にはあまり適していません。
代表的な一年草は以下のとおりです。

  • コスモス
  • アサガオ
  • パンジー
  • スイートピー
  • マーガレット
  • デイジー など

また、植える植物は水やりを多く必要としないものや、腐葉土を多く配合した土に適応している種類などで探してみると良いでしょう。
植物の管理が難しい場合や、鉢植えが寂しい場合には、土の上に可愛い置物やフェイクグリーン(造花)を置いたりと工夫をすることで、可愛らしい鉢植えにすることが可能です。

プランター葬の注意点

プランター葬は、庭のない方でもペットを自然に還すことができる埋葬方法ですが、腐敗臭や虫が湧くなどのトラブルも存在します。
ここでは、プランター葬に多いトラブルと回避の方法を紹介します。 (※2)

土に還るまでの期間

火葬しない場合に遺体が自然に還るまでに要する期間は、小型の動物でも、一般的に10年は必要とされています。
そのため、少なくとも10年間はプランターの管理をすることになります。
ベランダなどに放置してしまうと、ほかの動物に掘り起こされたり、強風などで倒れてしまったりするため、責任をもって管理をすることが必要です。 

異臭や害虫 

火葬せずに埋葬したペットが自然に還るまでは、遺体が腐敗しながら分解していくため、プランターが浅いと異臭や虫が湧くといったトラブルに繋がります。
異臭や虫を防ぐためには、深さに余裕をもって埋葬することや日当たりの良い場所に置く、湿度の高い場所を避ける、風通しの良い場所に置くことなどが大切です。
また、コバエなどに卵を産みつけられないためにも、土の表面に赤玉土や化粧石など無機質の用土を敷くことも有効です。 

カビ 

プランターの土がいつも湿った状態だと、遺体や土にカビが発生するリスクが高まります。
カビの回避には、植物を植えないことや、風通しが良い場所で管理する、水やり頻度の少ない植物を選ぶことが大切です。

プランター葬のメリット・デメリット

【メリット】
・ペットちゃんをずっと身近に感じていられる
メリットはなんといってもこれです。プランターがペットとご家族様のオリジナルのお墓になりますので、亡き後も、ずっと身近に感じられることです。

・環境に優しく火葬よりも費用が安い
ハムスターや金魚、昆虫など小動物の場合、火葬をせずペットちゃんを土に還してあげることができるため、環境にも優しく葬儀の費用も抑えられます。また、遺骨を動物霊園に埋葬する場合は埋葬費や管理料がかかることが一般的ですが、プランター葬だとそうした費用もかかりません。

・庭がなくても手元供養できる
ペットちゃんを埋葬する庭がない方でも、プランター葬であればご自宅でペットの供養をすることがでいます。

・骨壺をそのまま置いておくよりもプランター葬で
ペット葬儀おやすみではプランター葬のセットをお取り扱いしておりますが、お求めになられたご家族さまからは「骨壺をそのまま家に置いておくよりも、プランターのほうがいい」というお声を多数いただきます。来客などがあったときにそのように感じることが多いそうです。
植えられた植物が元気に成長することも、ペットのご供養につながります。

・お子さまが「死」について理解したり考えたりするきっかけに
お子さまがいれば、亡くなったペットちゃんのプランターを一緒に作ることをおすすめしております。その後植物の成長を見守ることで、死について、ご供養について感じてくれるきっかけになります。

【デメリット】
・遺骨は粉骨が必要
小動物の場合はそのまま埋葬できますが、遺骨を埋葬する場合は、粉骨する必要があります。
ペットの葬儀業者に粉骨をお願いできればしていただくといいでしょう。

・プランターは何でもいいわけではない
プラスチックのプランターは劣化して数年で割れてしまうことがあるためNG。通気性に優れた素焼きのプランターが適しています。
また、ペットの体積の8倍程度の土が必要となるため、深さ、大きさも適したプランターを選ぶ必要があります。

・ニオイや虫が発生することも
浅いプランターに埋葬してしまったり、土の選び方がまずいと(腐葉土に埋葬します)、ニオイや虫が発生してしまうこともあります。
これらのデメリットは、プランター葬に適した鉢、土を使うことでカバーできます。
また、風通しがよく日当たりがいい場所に置いておくことで避けることができます。

プランター葬の方法

基本としては
プランターを用意し、鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰め、土を作ってそこにペットのご遺体、または遺骨を埋葬します。
ペットを埋葬する土には腐葉土を入れます。植物を植える場合は、その上に園芸用の土を被せて植えます。

プランターはプラスチックはNGで素焼きのもの、土も腐葉土と園芸用の土を混ぜるなど、少しだけコツがいります。

ペットちゃんのご供養方法に決まりごとはありません。ご家族様の納得いく形で供養してあげることで、天国のペットちゃんは喜んでくれると思います。

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