我が子のようにかわいがってきた愛するペットと過ごしてきた年月の分だけ、どうしようもなく悲しく涙が止まらないのが、最期の別れを告げるその瞬間ではないでしょうか。
「お別れの前に何かしてあげられないだろうか…」
「火葬や供養はどこかにお願いすればよいのだろうか…」
「それとも自分で弔うべきなのだろうか?」
ただただ涙が溢れて、悲しくて涙が止まらないものでしょう。考えたくても何一つ考えがまとまらないことと思います。
そこでこの記事ではペットが天国に旅立たれたらすぐに行うべきご遺体の安置の仕方から、その後必要となる、火葬やお葬式などの葬儀のやり方、手元に残った遺骨をどうするか、法要などの手続きやマナー、そして、ペットロスの乗り越え方までを詳しく分かりやすくお伝えしていきます。
飼い主さん、あなたの心が癒されますように・・・
愛するペットが安らかに成仏できますように・・・
愛するペットの旅立ち、まず何をしたらいいの?
これまで一緒にいてくれたペットが亡くなって大変つらいですよね。
心よりご冥福をお祈りいたします。
悲しいことではありますが、いま現に目の前で冷たくなって動かなくなっている場合には、必要以上に動かさないでください。
動かすとご遺体を損傷してしまいますので、むやみにご遺体を動かさないようにしましょう。
必要以上に動かさない様にしましょう。
どうしても移動する必要がある場合には、優しくそっと抱き上げます。普段お使いのペット用マットの上にゆっくり降ろして安置させてあげましょう。
なお、自宅ではなく動物病院で亡くなられた場合には、その場にいる動物病院のスタッフに院内で安置してもらうと安心です。
または、動物病院から自宅に連れ帰って以下の方法で適切にペットの旅立ちをサポートしていきましょう。
- 正しい姿勢で安置してあげましょう
- ブラッシングで毛並みをそろえてあげましょう
- 口や肛門から体液が漏れないよう止めてあげましょう
- 棺・箱に遺体を移動させましょう
- 温度を下げて腐敗の進行を遅らせましょう
- お花やペットの好きなものをお供えしてあげましょう
正しい姿勢で安置してあげましょう
ペットの血液や排泄物・体液で汚れていいように大きめのビニール袋などをあらかじめ下に敷いておきます。それによって清潔さを保てます。その上にペットマット、あるいは新聞紙などを敷いてペットをゆっくりそのままの形で移動し寝かしつけてあげましょう。
ゆっくりと寝かしつけてあげましょう。
ペットは亡くなると2、3時間ほどで死後硬直が始まります。そのままの姿勢で固まってしまうと棺や火葬用の箱に収まらなくなってしまいます。
ですのでここは葬儀業者を待たずに安らかに眠れるよう正しく安置してあげましょう。
ペットに触れて体温が冷たくなってきたら四肢を胸に向かって優しくゆっくり折り曲げてあげます。このとき目が開いたままになっていたらそっと優しく手で閉じてあげましょう。口が開いて舌がでていたら、舌を中にいれて手で安らかな形に閉じてあげます。
舌が出ていたら中に入れてあげましょう。
以上が最初の供養となります。
ブラッシングで毛並みを揃えてあげましょう
ペットを棺、または段ボール箱など移動する前に、ブラッシングをして毛並み・尻尾をやさしく揃えてあげましょう。
もちろん移動してからでもブラッシングはできます。しかし、狭い中でのブラッシングはやりにくい作業ですので、外にいる段階で毛並みを整えるとよいでしょう。
口や肛門から体液が漏れ出ないように止めてあげましょう
ペットが亡くなったあとは筋肉が弛緩するため、血液、排泄物、体液が漏れ出すことがあります。ただそういった現象は最初のうちだけでやがて落ち着いて止まっていきます。漏れ出している間は口や肛門にコットンで詰め物をし、汚れたら交換をしてあげましょう。また体全体をお湯で湿らせたタオルやガーゼで丁寧に拭いてあげるとよいでしょう。
棺・箱に遺体を移動させましょう
きれいに整いましたらペットの大きさにあった棺、あるいは丈夫なダンボールなどの箱におふとんをひきつめペットを安置します。棺または段ボールの箱の下に大きめのビニール袋、またはペットシートを敷き、その上に保冷剤、または氷に入った袋を敷き詰めましょう。さらにその上にブランケット(毛布)やバスタオルで包んだペットをそっと納めます。遺体の上に薄いタオルケットのような布団をかけてあげます。
安置していると体液が漏れ出すことがあるので、ペットシートをお使いし必要に応じて交換するのがより見た目にもよいでしょう。
※なお、保冷剤や氷袋は溶けると水っぽくなるので手ぬぐいなどで包むとそれを防げますよ。
温度を下げて腐敗の進行を遅らせましょう
そしてペットの腐敗・損傷を遅らせるために保冷剤を使って冷却しましょう。可能であればドライアイスなどで低温を保つことが理想です。
ドライアイスがなければ、冷凍庫にある氷をつかって氷袋をつくり頭とお腹周りを重点的に冷やしていきましょう。夏場であればとくに冷房のエアコンを効かせることで長くご遺体の状態を保てます。生きているものは生命が終わると腐敗が進行していきます。残念ながらこれはペットも同様です。どの形の葬送を行うとしても、まずは腐敗進行を遅らせるため冷蔵庫にある氷、保冷剤、あればドライアイスをタオルで包みご遺体を冷やしましょう。
お花やペットの好きだったものを供えてあげましょう
ペットの安置が終わりましたら、上から全体に生花を敷いて飾ってあげます。また箱の隣に、なければ簡易的で構いませんので供養台を設け、ろうそく、線香でその日はペットとともに家族で弔ってあげましょう。
心が落ち着いたら目をつむり合掌とお別れの言葉をかけてあげましょう。
ひとくちメモ:犬の場合のみ30日以内に死亡届の提出を
犬が亡くなった場合は、登録している保健所や市町村の役所などに立ち寄って死亡届を忘れずに届けましょう。どうしても忙しくて行けない場合には、各市町村のホームページのオンライン申請サイトから必要事項を記入し届け出ることもできます。万が一30日を経過しても届け出ないと、愛犬が今も生きていると判断され狂犬病予防接種の案内が届いたり、場合によっては狂犬病予防違反により20万円の罰金を課されることもあるので注意しましょう。
ご遺体からご遺骨になるまでの供養の流れ・手続き
では、ここからはペットがご遺骨になるまでの流れをお伝えしていきます。
ご遺体からご遺骨にするまでの流れややり方は最終的には飼い主さん、または愛するペットの意向にそって自由に選択できます。
今回ここではご遺体の状態からご遺骨になるまで代表的な供養の形として、火葬やお葬式、土葬、について流れと手続きをお伝えしていきましょう。
火葬によるご遺体の供養
かつてペットのご遺体の供養は自宅の庭で土葬するのが一般的でした。しかし現代日本でのペット供養の大半は火葬、その後、遺骨を納骨という流れになっています。その理由は土葬では土壌汚染、病原菌の発生・感染など公衆衛生上の問題があり、アパートなどでは土葬スペースが確保できないため、一軒家でない場合は物理的な観点から火葬が一般的となっています。
また何十年も前の昔であれば自宅の庭でゴミを燃やしていたので、ペットを自分で火葬することも不可能ではありませんでした。しかし、実際のところはものすごい悪臭です。1000℃を下回る温度では遺骨をきれいな形で残せない点からも火葬場で燃やすことになりました。そして現代では自宅の庭でのゴミたきは基本的に法律や条例などで禁止されており、周囲の迷惑、法律面の観点からペットの火葬は火葬設備が整った専用の火葬施設、または移動火葬車での火葬となっています。
ペット火葬の種類について
ペットを火葬する場合は、主に以下の5つの方式があります。
どの方式を選ぶかは飼い主さんの経済的負担も加味し無理のないもので選ぶとよいでしょう。ただし、火葬料金が安ければいいというものではありません。火葬サービスによっては遺骨を返還してもらえないこともあります。あとでトラブルのないよう事前に確認の上納得できるものを選びましょう。
合同火葬
合同火葬の場合、他のペットのご遺体と一緒に火葬されるため他の火葬形式に比べて安価になります。ただし、立ち会うことが許されず本当に供養してもらえているのかを確認できない点で、不信感を抱かれる方も多いと聞きます。
またご遺骨は他の遺骨と混同されるため収骨はできません。返骨もできません。長年の実績があり信頼できる確かな業者を選ぶこと、また金銭的にゆとりがあるのでしたら多少高くても他の火葬形式をオススメします。
一任個別火葬
一任個別火葬は、すべてを火葬業者さんに依頼して火葬してもらう形式です。この一任個別火葬では火葬業にもよりますが、火葬後のご遺骨を手元に返還してもらえます。またその際は証明書も発行してもらえますので、合同個別火葬と比較すればのちのちの供養を考えればオススメできる火葬プランとなります。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は火葬に立会いお骨上げまでできる火葬プランです。実際に立ち会うことで直接ペットに別れを伝えることができます。心残りなく見送れるプランといえるでしょう。
ただし火葬業者さんによりますが上記2つのプランより割高になります。そこは金銭的な事情とご相談の上選ばれるといいかと思います。
訪問火葬(移動火葬車葬)
ワゴン車など自動車に積載された火葬用の炉にて火葬される形式の火葬方法となります。移動火葬車葬ともいわれ自宅、または好きな場所まできてくれますのでご高齢の方、小さなお子さんがいて遠出できない方などにオススメの火葬方法です。
ただし地域外の場合、移動料金がかかるため事前にどの程度の金額になるのかを確認しておきましょう。
役所・自治体の火葬
自治体など公営の火葬施設での火葬は安いことがメリットです。その一方、生ゴミ、一般廃棄物として処理されることがかつては言われてもいました。しかし、現代では動物愛護の観点から一部自治体では専用の動物焼却炉を持っていたり、またはペット斎場と連携して複数頭合同、または料金は割高になりますが個別火葬してくれる自治体もでてきました。
なお、自治体の火葬においては立会いできません。火葬のみとなり葬儀がとり行われないため、さきほどお伝えした個別火葬できる自治体(たとえば仙台市)で個別火葬を選ぶか、返骨対応の自治体(たとえば横浜市)でない限り返骨がありません。
また、すべての自治体ではありませんがペットの遺体を無機質的、作業的に扱われることも運営上ありえます(これは公的なため致し方のないこととご理解ください)。
ですので、事前に火葬作業の様子について電話等で問い合わせその対応を確認するなど後になって、ひどい扱いを受けたと後悔や自責の念にとらわれないよう事前によく確認しておきましょう。
ペット火葬の流れ
では、ここからはペットを火葬していく流れをみていきましょう。
以下の流れをみていきます。
- 火葬業者に連絡する
- 必要に応じてペット棺を購入する
- 火葬場所に搬入する
では、順にみていきましょう。
火葬業者に連絡する
まずは火葬業者、または(民間)葬儀社・自治体に連絡をとりましょう。
なお、この際に重要になってくるのは信頼できる業者を選ぶことです。悪質な業者では適切に火葬されているのかもわからないケースであったり、ひどい場合には生ゴミとして扱われることもあります。また追加オプションで多額の代金請求も考えられますので、事前に見積もりをしサービス内容に不備がないか入念にチェックしておきましょう。
チェック項目は以下の通りです。
- 料金
- 火葬の種類(合同・一任個別・立会い)
- 遺骨の返骨はあるか
- 自宅までの迎えはあるか
- 葬儀(読経など)はあるか
- お骨上げできるか
- 日程はいつになるか
- 立会いできるかどうか
また、火葬場によっては大型の動物が対応できない場合もあるので事前に確認しておくといいでしょう。
必要に応じてペット棺を購入します
ペット 棺は、ペットを火葬する際に用いる棺桶のことです。こちらは依頼先の火葬業者でも購入できます。ペット布団にペットを横たえて火葬場までお見送りとなります。
なお木製など高級材質の場合には3万円近くするものもありますので、ご予算に合わせて購入されるとよいでしょう。
火葬場所に搬入します
搬入方法は自宅まで来てくれるお迎えと、自身で火葬場所までペットを持ち込む2つの選択肢があります。
小動物であれば電車、タクシーなどで火葬場まで運ぶこともできますが、犬・猫など大型のペットであれば自家用車で運ぶのが一般的でしょう。公共の乗り物にペットを持ち込む際には臭いに十分注意の上、遺体から体液などが外に漏れ出さないようビニールなどで完全に覆うようにしましょう。
また冷却することも忘れてはなりません。それが難しい場合は業者に依頼して料金を支払い火葬場まで運んでもらいましょう。この際、同乗することはできず、別途移動手段を取らなくてはならないのが一般的のようです。
必要に応じて納骨用骨壷を購入します
納骨用骨壷はペット霊園や火葬業者側などで紹介してくれることもあります。ですが、特別なものを用意したい場合には、かわいいと評判のすやりんブランドの納骨用骨壷を用意されるとよいでしょう。
ペットのお写真を入れてくれるオーダーメイドタイプとイラストが印刷されたはなづなタイプ、また卵型の3種類があります。
お葬式によるご供養
火葬後に行われるのがお葬式(葬儀)です。
一般的には火葬と同じ施設内の祭壇で行われることが多く、人間の場合ほど大々的に行われることはありませんが、葬儀専用ルームでお別れセレモニーが執り行われる形となります。
なおペットのお葬式・葬儀をとり行う場合は、主に次の2つのかたちがあります。
- 自宅葬
- 葬儀社葬
それぞれの違いは以下の通りです。
自宅葬
自宅葬は自宅で家族、友人、親戚など少人数立会いで行う葬儀となります。時間をかけてゆっくり別れを告げたい場合や外出が困難な場合などの葬儀スタイルとなります。
ただし火葬する場合は、いずれにしても火葬業者を通しますのでここまでの内容をご参考になさってみてくださいね。
葬儀社葬
葬儀社葬の場合は、以下の3箇所を探されるとよいでしょう。
- ペット葬儀社
- ペット霊園
- ペット供養してくれる寺院・神社
また自宅での葬儀も業者に依頼することで可能です。
では、以下それぞれのお葬式の特徴をみていきましょう。
ペット葬儀社でのお葬式
ペット葬儀社に依頼するメリットは手間がかからないということです。全国には1000を超えるペット葬儀社があると言われています。そのなかにはペット霊園も含まれるわけですが、今回ここではそのなかでもペット葬儀全般に関わるペット葬儀全般の葬儀社を取り扱っていきましょう。
一般にペット葬儀社では、お通夜から火葬、お葬式、各種法要を取り扱っています。読経などのサービスをオプション(またはセットプラン)として依頼できます。その他、メモリアルグッズの販売、ペットロスの相談に乗ってくれるところもありますので、まずは電話で確認されるとよいでしょう。
ペット霊園でのお葬式
たとえばペット霊園のひとつであるイオンのペット葬では、ペットの大きさにもよりますが、2万円程度(個別立会いの場合は4万円程度)の相場で火葬を含めて供養してくれます。
ペット供養(お葬式・セレモニー)してくれる寺院・神社
ペットの葬式(供養・セレモニー)を取り扱っている寺院・神社は全国に多数あります。
寺院や神社によってはペットの葬儀はやる必要がないという考えを持っているところもあります。宗教・宗派によってはそもそもペット自体が商業目的であると反発されているところもあるので、ホームページで確認したり電話、または口コミを参考にされるとよいでしょう。
土葬の場合
火葬せずにペットの亡骸を土に埋める供養方法が土葬です。ただし土葬に関しては衛生上の観点、腐敗臭の問題、風評被害のおそれがあることからどこでも自由勝手に埋めて良いというわけではありません。仮にペットの散歩コースだとしても公園に埋めることはできません。埋めてもいい場所は公共の利益に反しない私有地のみです。その他の場所は利権者の許可が必要です。
自宅の庭に埋める場合でも土葬方法を間違えると野生の獣たちに掘り起こされてしまうかもしれません。あるいはいつか土地を手放すことがあるかもしれません。ペットが永代ずっと安らかに眠れるよう正しい土葬方法をここではお伝えしましょう。
土葬のメリット・デメリット
土葬のメリットは火葬料金がかからないこと。これに尽きると言っても過言ではありません。また自宅の庭であればいつでも供養できるので身近に感じることもできるでしょう。
デメリットは土葬する土地が必要となること。田舎の一軒家であればまだ良いですが都会では条例で禁止されてることも少なくないでしょう。
そういった場合は、プランター葬という手もありますので土葬をご検討の方は参考にされてみてください。
一口メモ:プランター葬とは
アパート、マンション、共同住宅など私有地として扱える庭がない住宅にお住いの方に最適な土葬方法がプランター葬になります。主には、小動物(ハムスター、チンチラ、リスなど)や小鳥(インコなど)をプランターに埋めて供養する形です。
また花の種を蒔いて育てることでペットが亡くなった悲しみである、ペットロスを和らげる効果が期待されています。
葬のルール・法律・条例
土葬できる場所は、個人が所有する私有地のみです。国や公共機関が所有する場所(山、森、川など)では土葬できません。他の方が権利を所有している山などは権利者の許可が必要となります。また仮に土地の所有者の許可が取れたとしても、風評被害に繋がるおそれがある観光地周辺などは後々のトラブルになるので避けましょう。また腐敗臭がでないよう深く穴を掘る必要があります。汚物が漏れ出して飲み水への水質汚染がおこらないよう水脈がある場合は注意が必要です。
土葬する際の条例はその土地によって異なります。基本的に私有地への土葬は法律上問題ないとされていますが、下の参考にもあるように京都市など一部自治体は、ペット霊園の設置やペットの死体を土中に葬ることを禁止している地域があるので注意しましょう。
そして、事前に自治体の関係機関(市役所、区役所、保健所など)に確認をとるようにしましょう。
また、ペットを含む動物の死体や手元にある遺骨を公園などの公共の土地に埋めること、許可なく他人が所有する土地に廃棄することは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第5条の規約に引っかかり軽犯罪法で処罰されますので十分ご注意ください。
自宅土葬の流れ
とにかく深く穴を掘る、これが大事になります。小型犬、猫、小動物ならまだしも大型の動物では火葬することを念頭に入れた方が衛生面からも安全となります。土葬する際の穴の深さは目安としてペットの大きさにもよりますが1mです。他の動物が掘り返してしまわないこと、腐敗臭が漏れ出さないことを考慮して可能な限り深く穴を掘りましょう。
可能な限り深く穴を掘りましょう。
ペット単体ではなく腐敗しやすい布やタオルで包んで穴の下に安置します。
手を合わせて最後の別れを告げて、思いを込めて土を戻していきます。
元の状態にまでふさがったらそこからひと山をつくるように盛り上げの土を被せましょう。これによってどこに埋めたかがわかるとともに、ペットが土に還った際にできた空間の歪みを補填できるわけです。
最後に、その上に墓石をおいて目印にしましょう。他の動物が掘り返すおそれがあるのなら柵をつくる必要もありますが、大変でしたら石を載せておくだけでも動物の掘り返しを防げます。
火葬後、遺骨となったペットのご供養方法
ペットが遺骨になったあとはどうしたらいいのでしょう?
ただ単に家に置いておくのではペットも浮かばれないでしょう。そこで今回ここでは愛するペットのご遺骨をどのように供養すればいいのか、その種類、流れ、手続き方法をご紹介します。
ここで紹介するのは、以下のものです。
- ペット霊園・寺院
- 動物供養塔
- 納骨堂
- 散骨
- 樹木葬(自然葬)
- 自宅供養(自宅に置く)
があります。ひとつずつご紹介しましょう。
ペット霊園(メモリアルパークなど)・寺院に納骨
ペット霊園や寺院は先述の通り、ペット火葬・葬儀を取り行ってくれる(または出張してくれる)場所でもあります。納骨方式は個々にお墓に収められる方式、納骨堂内の納骨棚に収められて管理される方式、また先述の動物合同供養塔に収められる方式があります。
個別墓地の場合、永代使用料、年間管理費、墓石代金などを含めて7万円〜100万円を超えるものまで料金に大きな幅があります。
動物供養塔に納骨
動物供養塔は、個別の墓地ではなく合同供養塔といって共同の墓地に一緒に納骨される形式のものになります。動物供養塔に納骨したい場合は、その供養塔を管理するペット墓地の管理人、または葬儀会社に連絡します。個別墓地に比べて安い反面、永代供養費などがかかることもありますので事前にしっかり見積もりを出しておきましょう。
また一度遺骨を収めると、最初は個別管理されていても一定期間が過ぎた段階で最終的には他のペットの遺骨と一緒になってしまうので、基本的には返骨されません。
そちらも事前に確認しておきましょう。
また動物供養塔には、ペット地蔵・観音など様々な形式の供養塔があります。興味があればぜひその辺りもチェックされると後々の供養が心おだやかにできるかもしれません。
納骨堂に納骨
納骨堂とは、納骨棚が設置されている専用の建物(お堂)のことです。区画に分けられた大きな納骨棚のスペースを借りて(使用料を払って)そこに遺骨が入った骨壷、フォトフレーム、供養花、お水などと共に安置する納骨方法です。お墓が完成するまでの一時保管としても利用できます。ペット霊園内、メモリアルパーク、お寺などの一区画に設置されています。
散骨による遺体のご供養
散骨は、ペットの遺骨を散らす、すなわち土や空、海に撒いて自然に還す供養方法のこと。人間の場合ほど規制は厳しくありませんが、条例違反や近隣の迷惑にならないよう事前の確認が必要です。
また散骨代行サービスもあります。心配な場合はそちらにお願いすると確実で安心でしょう。
以下に散骨において代表的な、自宅の庭への散骨、海洋散骨と、山への散骨について取り上げます。
それぞれの違いをみてみましょう。
自宅の庭への散骨
自宅に庭がある場合は庭に散骨することもできます。ただしマンションやアパートなど一軒家でない場合は、他の利用者さんの苦情となりえますのでやらない方がよいでしょう。また、お花畑に撒いたり、樹木の脇に撒いたりなどある程度どこに撒いたかをわかる形にしておくことで、後々そこに向かって手を合わせて拝めます。
散骨した位置が後からでもわかる様に、目印となるものを用意しておきましょう。
また自宅を今後手放す可能性がある場合は、次の購入者さんに嫌がられる可能性もあるということを事前に知っておくことも大切です。トラブル防止のためにも自宅への散骨がどうしても難しい場合には、プランター葬にするか手元供養品に納めて自宅の中で保管・供養するのがよいでしょう。
海洋散骨
海洋散骨は船の上から遺骨を流して海に還す散骨方法です。
海洋散骨においては人間とペットの両方を取り扱う散骨業者もいますが、合同海洋散骨の場合、人間とペットを一緒にされることを宗教上、あるいは価値観の違いからペットの一緒の散骨を忌み嫌う方もいらっしゃいます。そのため動物(ペット)のみで海洋散骨される業者やプランを選ぶようにする、または船舶のチャーターで個別散骨を選択するとよいでしょう。
またペット散骨を委託することもできます。業者によりますが、手作業での粉骨作業や船舶で海へ移動し散骨、散骨時の献花を行ってくれます。その他、散骨場所での写真撮影と提供、散骨地点の緯度経度を示した散骨証明書の発行を取り行ってくれるところが多いでしょう。
ペットが海を好きであれば選択のひとつとして良いでしょう。しかし生前ペットが水が苦手だった場合は不適なものですし、船舶をチャーターするとそれ相応の料金が発生しますので一般的とはいえないかと思われます。
山への散骨
山への散骨は、土地がある場合はひとつの選択肢といえるでしょう。
ペットと遊びにいった山などで土地の所有者の許可がとれ、問題がなければ思い出の山になるかもしれませんね。
散骨の流れやルールなどについて
人間の場合は「埋葬許可証」が散骨に必要となりますがペットの場合は埋葬許可証が発行されないため、散骨業者に「埋葬許可証」を提出する必要がありません。
ただし、散骨のやり方は人間の散骨と同じようにやる必要があります。法務省の見解にあるように葬送の目的として節度をもって行う限り散骨自体は問題にはなりません。環境と周囲に十分配慮をして、とり行うようにしていきましょう。
そして、もう一点、散骨はのちのち問題とならないよう遺骨とわからない形(砕いてパウダー状)にして撒く必要があります。その際は土葬の場合と同じく、公共の施設や観光地などで撒くことは許されず、他人の所有地で撒く際には近隣住民の苦情がないよう、また水質汚染や風評被害が起こらないよう最新の注意をして土地の権利者の許可のもと行うようにしましょう。
条例で禁止されている地区もありますので、事前に散骨が許されているか確認し条例違反にならないよう気をつけましょう。
樹木葬(自然葬)
樹木葬は、ペット樹木葬墓地の樹木の下、またはペット霊園などの樹木の下、あるいは自宅の樹木の下に遺骨(または遺体)を安置する埋葬方法です。
この樹木葬のメリットとして、お墓と違い大きな管理が不要であること、樹木を通してペットを思い出せることなどが挙げられます。
また小動物であれば専用のペット樹木葬キットもあります。
自宅に置くペット用お墓などへの納骨
では、ここからは自宅の庭に納骨する場合を見てみましょう。
以下、自宅におくペット用お墓の種類をみていきます。
自宅の庭に置くペットの墓石は、楽天などのネット通販サイトで購入できます。こちらのお墓であれば7万円程度になりますが、さらに本格的な個別墓になると15万円を超えるものがあります。
ですが、この金額は経済的にゆとりがないと難しいものですよね。無理してこのような高価格の墓石を買わなくても、このあと紹介するガーデンタイプ墓石やペット用墓石プレートを代わりにすると良いでしょう。
こちらであれば1万円〜2万円程度で購入できます。
ガーデンタイプのペット用墓石プレート
自宅個別墓の経済的負担が大きすぎる、そのような場合に考えたいのがペット用墓石プレートです。
ペット用墓石プレートは、墓石と一体になった墓石ネームプレートであり、オーダーメイドで名入れサービスを受けられます。
地面に固定して設置する墓石ではなくプレートを地面にそのまま置くだけです。墓石代わりに使えます。周囲に花を植えたり、芝生にして石で囲むなど飼い主の意向次第でアレンジできます。
また墓石の材質を選択できます。形状はプレートタイプ、球形タイプ、十字架タイプ、ペットの形にあしらわれたものなど様々です。イラストも選べます。彫刻料金込みで1万円程度になります。サイズは幅20センチ程度が一般的になります。ただしそれより大きいサイズもありますので庭の大きさや、生前のペットの大きさに合わせて選ぶとよいでしょう。
そして、このガーデンタイプの墓石プレートでしたら、カロート(後述の骨壷を収める石材でできた容器)に入れる必要もなく、遺骨を埋葬(または散骨)した場所に被せるだけで墓石の代わりとできます。
骨壷のまま納骨するカロート
カロートは、石材(主に天然の御影石)や金属(ステンレスなど)で作られた箱型容器に骨壷を入れて納骨するタイプのお墓です。必ずしも地中に埋める必要はありません。自宅保管でも問題はありません。現在ではカラフルなタイプもありますのでお好きなものを選ばれるとよいでしょう。
なお個別墓の場合は、カロートに骨壷を入れてお墓の地下(納骨室)に納めます。この際カロート一体型のお墓であればカロートを別途購入する必要はありません。
手作りで作るペット用のお墓
ご自身でペットのお墓を作成できる技術をお持ちであれば、石材等を加工しご自宅の庭に設置できます。ただし御影石の場合は作成中のほんのわずかの衝撃で割れてしまうこともあります。その加工には大変な時間労力、コストがかかりますし簡単ではありませんが、愛するペットのために想いをこめて作成されたお墓と時間は、まさに供養として最大限の表現の形と言えるものではないでしょうか。
なお、自宅でなくペット霊園など共有墓地に納骨する場合は、ペットのお墓の自作そのものやデザインに制限があったり許可が下りない場合もあります。事前に確認の上作成されるとよいでしょう。
手元供養(自宅に置く)
お墓にではなく、自宅に安置する方法もあります。
遠くまで足を運ばず自宅室内でいつでも拝められ、必要以上に費用をかけずに済む経済的負担が少ないメリットがあります。
手元供養の際は遺骨をそのまま無造作に置くのではなくミニ骨壷にいれる、または専用の容器に収めて大切に保管・安置しましょう。
また、分骨して一部の遺骨をアクセサリー等に納骨する方法もあります。いつも身につけることができますのでいっときも離れたくないという方には心の支えになるでしょう。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、大切な遺骨をこぼしたりされないように置き場所や保管には十分に注意しておきましょう。
これまで何年、何十年と家族同然で愛してきたペットと身近に感じながら生きていけるという点に関していえば、手元供養がもっともペットそして飼い主さんのあなたにとって理想の供養法といってもいいかもしれません。
では、どんな手元供養品があるのかを次からご紹介していきましょう。
ペット供養に関わる品々を「メモリアルグッズ」といいます。
メモリアルには「追悼の」という意味があります。
その中のひとつが手元供養品、または自宅供養品というものです。ご参考になさってみてくださいね。
いつまでも忘れないメモリアルグッズ
では、いつまでも忘れないためのメモリアル(追悼)グッズにはどんなものがあるのでしょうか。
今回ここで扱うのは手元供養、または自宅供養と言われるものになります。ミニ仏壇やミニ祭壇、位牌、骨壷が代表的なものです。その他、アクセサリーやペット用の仏具(線香、水入れ、フォトフレーム)などがあります。
すべて買い揃える必要はありません。ここでは天国に旅立った愛するペットのご供養と、飼い主さんの心が穏やかになれる供養品をざっくりご紹介しましょう。
- ミニ仏壇
- ミニ祭壇
- ペット用仏具
- オーダーメイド位牌
- ミニ骨壷・骨袋
- 遺骨アクセサリー
- その他メモリアルグッズ
ミニ仏壇
ミニ仏壇は、ペット用に作られた仏壇です。サイズは小さいもので、卓上サイズで6000円程度、大きいものは横幅400㎝を超え3万円近くするなどその種類・価格帯はピンきりです。価格は、およそ1万円台が相場といったところです。
人間の仏壇と違う点として、ペットに合わせたかわいいデザインやおしゃれなものが多いことが挙げられます。
またミニ仏壇の中にはステージ型(箱型ではなく上にそのまま骨壷などを安置するタイプ、シンプルで土台が真っ平らなもの)があり、こちらは場所を取らずに飾れるため人気があります。国産の仏壇にこだわる必要はありませんが、可能であれば実際に仏壇のお店にて現物をみてから選ばれるのがよいでしょう。またセット販売されているものであれば、他で別途買わずに揃えることもできます。
ミニ祭壇
祭壇はコンパクトなミニタイプがあります。
素材はダンボールの組み立て式で価格の相場は五千円ほどになります。初七日や49日など法要の際に飾ることで故ペットを悼むことができるでしょう。
ペット用仏具
ペット用の仏具はじつに様々なものがあります。しかし、そのほとんどは人間の供養スタイルとさほど違いはないかもしれません。
たとえば、線香やろうそく、香炉(よい香りのお香を焚く炉)があります。おりん(お椀型の叩いて音をならす仏具のひとつ、ハンドベルタイプもあります。)、水入れ、遺影(フォトフレーム)など、デザインはペットを偲んでかわいいものが多く見受けられるものです。
ぜひあなたがペットにしてあげたい仏具でご供養なさってくださいね。
オーダーメイド位牌
位牌には、木製、プラスチック製、クリスタル仕様でペットのお写真やお名前が印刷されるものが主にあります。
納期は注文から二週間程度で相場は安いもので5千円高いものは2万円とかなりの開きがあります。
その中でも特に人気なのはクリスタル位牌です。
また東京農業大学と共同開発によって生まれたDNA位牌というものまであります。ペットの細胞をキットで採取し、冷凍発送することで位牌にDNAを収めてもらえます。ただし費用は35000円とやや高額ではあります。しかしペットの遺伝情報というこの世界でたったひとつの位牌を作ることは、愛するペットがこの世を生きた証であり形見となることでしょう。
また手作りで自分で名前をかくタイプもあります。
サイズは手のひらサイズが一般的です。
ミニ骨壷
骨壷(こつつぼ)は、文字通り遺骨を納めるための壺のこと。一般的には陶器やガラスで作られており、ペットの名前、写真を印刷してくれるサービスも一部では実施されています。
犬や猫など一般的なサイズのものから小動物(ハムスター、インコなど)のミニサイズ骨壷もあります。価格の相場は、5000円です。九谷焼、金が装飾されているもの、職人の手作りなどは2万円を超えるものもあります。クリスタルタイプもあります。
骨袋(骨壷カバー)
骨袋は骨壷を包むための袋、骨壷カバーのことです。分骨用に作られた骨袋もあります。
それ以外にも、きちっとした硬めのもの、作家が手作りで作られたものや、デザインが装飾されて見た目に厳かさを感じられるものまで骨袋のバリエーションは様々です。
遺骨アクセサリー
遺骨アクセサリーは、火葬後に遺骨になったペットをアクセサリーにする形の手元供養のひとつです。
たとえば遺骨カプセル(金属製のカプセルに遺骨を入れるもの、オーダーメイドで刻印可)、遺骨ネックレス、遺骨ジュエリーがあります。遺骨指輪(または遺骨リングとも。指輪の中に遺骨を収納可)、遺骨ペンダントなどがあります。
の他メモリアルグッズ
その他、ペットの遺毛を使ったキーホルダー、遺毛が収められるお守り、遺骨を練りこんで加工した肉球オブジェがあります。本物そっくりの羊毛フェルトぬいぐるみ、ペットの写真をもとにしたクッション・時計などの追悼グッズもありますよ。
また、メモリアルグッズに限らず現代では様々なサービスがあります。あるいは自作することもできるでしょう。ペットを生前に撮影しておいた写真をアルバムにしたり、アイロンペーパーにペットの写真を印刷しTシャツに転写するなどご自身で作成されるのも良いかと思います。
仏像もあります。ペットと共に祈りを捧げると心が休まることでしょう。
お通夜、初七日、49日法要、初盆、その後のお参りの仕方
ペットがお亡くなりになった命日の夜(通夜)から49日法要、初盆、また日常でどんな供養ができるのでしょう。お参りは?などの疑問にお答えします。
ペットのための主な法要
まずはペットが亡くなった当日(命日)のお通夜からの代表的な法要をご紹介しましょう。これを抑えておけばさしあたっての法要は初盆を除き一通りカバーできます。
- お通夜
- 初七日
- 49日法要(七七日忌)
- 百か日
- 一周忌
- 三回忌
お通夜
そもそもペットにお通夜はあるのか?という話ですがお通夜はあります。しかし、人間のように親族が全員集まっての大々的なお通夜ではありません。家族内でのお通夜という形が一般的な形となっています。
故人を偲ぶように家族で集まって、ペットとの楽しかった日々を思い出して語り合っていきましょう。あるいは、お線香をたて、ご飯をもってあげたり、涙を流してあげることで天国に旅立つペットとの別れを惜しんでその日を過ごしていきます。
また事前にペットの終活として仏具やお供えものなどを準備していた場合は、ご遺体のまわりにお花をひきつめ、仏具供養をしてあげましょう。
なお個人での通夜が難しい場合は、葬祭業者による代行サービスや供養キットの宅配が可能です。必要であれば電話または直接葬儀会社に相談してみてください。
そして、悲しいですが火葬場に連絡をとりましょう。
>>>お通夜後の火葬などのやり方はこちら(前に戻ります。)
初七日
初七日は、亡くなった日(命日)を1日目として7日目のことです。人間で言えば三途の川のたもとにたどり着き、これから橋を渡るか激流の川を泳ぐかを決められるときになります。
このタイミングではすでに遺骨になられているペットを安置してあげることから始まります。ですが、忌が明けてないので仏壇にお骨を安置してはいけません。お経を読んだりお線香を立てたりなど亡きペットをいたみ、家族でペットの思い出話を語り合うのがよいでしょう。
なお、この初七日と合わせてお葬式をされる方もいらっしゃいます。忙しくて時間が取れない場合は火葬後の葬儀(セレモニー)の際に合わせて執り行うことも可能です。
49日法要
49日(四十九日忌)は別名七七日忌とも言われます。仏教にならい没後49日までの間は故人((あるいは故ペット))があっちの世界とこっちの世界を行き来し、49日目にしてあちらの世界に向かうことから、このタイミングがペットの遺骨を納骨するタイミングとされています。愛するペットの成仏を願うのもこのときです。
ただし人間の場合を目安にしているため飼い主さんがまだ受け入れられない、悲しみが言えるまでこのままにしておきたい場合は、最終的にいつ納骨するかは飼い主さんの判断に委ねられます。
ただその際でも遺骨をぞんざいに置いていて紛失してもいけないので骨壷など専用の容器にいれて、カビが生えないよう湿度に気をつけながら保管しておきましょう。
百か日忌
この百か日忌は命日から数えて100日目をの法要をさします。この法要は49日法要と合わせて執り行われ省略されることもあります。天国にいる愛ペットが安心できるよう、いい加減泣くことに区切りをつけ、新たな出発となるための法要です。
一周忌
ペットが亡くなってちょうど一年後の同日が一周忌となります。ペット霊園で供養、または自宅供養を行います。家族揃ってお線香、エサ、水、花をたむけるとよいでしょう。
三回忌
三回忌は没年(命日の年)の翌々年です。2年後の法要になります。三回忌といえ、三年後ではないので注意しましょう。
季節的な法要
以下、季節的にとりおこなわれる法要をご紹介します。
- お盆
- お彼岸
初盆(お盆)
お盆は8月13日〜16日がその期間にあたります。13日最初を迎え盆(お盆の入り)、16日最後を送り盆(お盆明け)といいます。ただし初盆については49日法要が前日8月12日までに終わってない場合は、翌年に繰り越されることになります。
お盆に必要になるもの、それは基本人間のお盆と同じです。仏具として位牌や線香、ろうそく、盆用提灯など。そしてお供え花や水、故ペットが好きだった食べ物、おもちゃなどです。ろうそくに火をつけ、線香をあげてりんを鳴らします。手を合わせて合掌しましょう。
このお盆において大切なのは何をやるかではありません。どのような気持ちで愛してきたペットを思い出して天国での第2の人生を祈ってあげられるかです。初盆は家族揃って会食しながら亡きペットの思い出話をするとペットも喜んでくれるに違いないでしょう。
お彼岸
お彼岸は春分の日(3月21日前後)と秋分の日(9月23日前後)を中日とした前後7日間のことです。この期間はペットの仏壇・お墓のお掃除、お供養品を供えたりいつも以上に華やかに飾ってあげるといいでしょう。
春には「ぼたもち」、秋には「おはぎ」を供えると良いでしょう。
なお、ぼたもちとおはぎは呼び方が違うだけで同じものになります。
とくに中日の春分の日、秋分の日はお墓参りに出かけ供養しましょう。
その他の法要
動物慰霊祭大法要
人間と同様にペットのお盆の法要を行ってくれる慰霊祭です。昭和30年から毎年7月に行われ1000人以上のペットを愛する人が集まる、平和会が主催のペットメモリアルパークのイベントとなります。
日々のご供養
納骨したらそれで終わりではありません。日々のご供養をもってペットが安らかに天国でいられるというものです。そこでここでは納骨方法にしたがって日々どのような供養ができるかをお伝えしていきましょう。
- ご自宅の仏壇に納骨している場合
- ペット霊園など個別墓に納骨している場合
- 納骨堂などに遺骨を保管している場合
ご自宅の仏壇等に納骨している場合
安置する場所は、必ずしも仏壇でなければならないわけではありません。寝室やリビングでも構いません。ただしどこに行ったかわからなくなったり、ぞんざいに扱わないよう他のものと分けて棚などに安置しましょう。
用意するのはこちらです。
- お水
- ペットの写真(フォトフレーム)
- 線香と線香皿・ろうそく・ろうそく立て
- おりん
- 花入れと花
ペット霊園など個別墓に納骨している場合
ペット霊園やお寺のお墓、動物合同供養塔などに納骨した場合は基本的にそこの管理人が定期的に掃除をしてくれます。しかし、個別墓地の場合は自分で掃除をする必要があります。お花を生けたり、線香を焚いてご供養しましょう。水を交換し、ペットが好んでいた食べ物をお供えするのもひとつの供養です。ただし夏は花が枯れやすいのでこまめに足を運べない場合は造花でも構いません。
納骨堂などに遺骨を保管している場合
納骨堂にはペットの写真や仏具、お花、思い出の品などあなたが置きたいものを置けます。線香やおりんなどは施設が用意してくれるので何も持たずに足だけ運べば問題ありません。手を合わせ天国の愛するペットの幸せを祈りましょう。
お供えや作法について
ここでは具体的に何をお供えすべきか、どうような作法で日常供養ができるかをわかりやすく具体的にお伝えしていきます。
お花を生ける
法要であれ葬儀であれそして日々の供養であれ、その場を華やかで厳かに飾るのがお花です。
プリザーブドフラワーはお悔やみの際に渡すときにも利用されるほど、ペットロス対策にも大切なグッズとなるでしょう。
水入れの水を交換
人間のお仏壇のお水と同じです。
毎日交換する必要はありませんが、生前そうであったように必要に応じてきれいな状態を保ちましょう。
MEMO
日本の霊視・透視能力者、スピリチュアルアーティスト、カウンセラーの江原啓之さんは「供養は形ではなく想いが大切なのだ」とおっしゃいます。これはつまり、お供えするのはペットフードでなくてもお花でもなんでも良いということです。お供えとして何をやるかよりもペットを悼む想いが天国のペットに届くのかもしれませんね。
ペットロスの乗り越え方
ペットがなくなった直後は悲しみで心に穴がすっぽり空いてしまったように感じることでしょう。そのようなとき、泣きたいときは我慢しないで泣いてあげること。それもひとつの供養の形といえるのではないでしょうか。
ですが泣いて泣いてが何ヶ月、何年もずっと続いてしまうとどうでしょう?
亡くなられたペットは天国にいきたい、けれどいつまでも泣いてる飼い主のあなたをみてこの世界にとどまってしまうかもしれません。
だからペットを安心して成仏させてあげるためにも、ペットロスを乗り越えていきましょう。
なお、軽度のペットロスであれば自然な反応です。
、いっても簡単に乗り越えられるものではないので、以下にペットロスを克服するためのヒントを挙げたいと思います。
ペットロスはいつまで続くの?
終わりが見えないペットロス、愛してきたら愛してきた分だけ苦しくなるのがペットを失ったときの喪失感です。我が子のように愛情を注いできたならなおのこと、心が空っぽになってしまったかのようにうつっぽくなったり無気力、引きこもってしまう方も中にはいらっしゃることでしょう。
終わりがないペットロスのつらさ、苦しみはいったいどうしたら治るのでしょうか?
それはあなたがペットの別れを心から受け入れられたとき、でも受け入られない、またはどうしても思い出してしまってフラッシュバックしてしまう、そういった苦しみを抱えてるあなたがまず乗り越えていただきたいのは、自分を責めるのをやめることかもしれません。
後悔、罪悪感に悩むなら・・・
自分のせいで死なせてしまった、もっと労ってやさしくできたのでは?最後を看取ってあげられなかった・・・
それを思うと苦しいですよね。
そのように責めてしまうのはペットを愛していたから、あなたが他の誰よりもペットを家族として尽くしていたからこそであって、むしろ後悔してしまうあなたをペットはもうそんなに責めないで、前みたいに笑ってよって願っているはずです。
それでも、ずっと何年何ヶ月と罪悪感に苦しむなら、あなた自身のためにも、そしてあなたのことが心配で天国にいけずにいるペットのためにも、新しい選択肢を探してみるのも必要かもしれません。
そのための方法がたとえば以下に示すようなものです。
- 共感できる人に心のすべてを吐き出す
- ペットロス医療機関に相談する
- 新しいペットを迎えいれる(べきか検討する)
- ペットの保護、虐待をうけてる動物のボランティア活動に従事する
- 癒しのペットロスケアで癒す
- ペットロスカウンセラーに相談
- 虹の橋、雨降り地区のお話を知っておく
共感できる人に心のすべてを吐き出す
じつはあなただけでなく、ペットを失ったときに罪悪感や後悔の念にとらわれて頭から離れない人がたくさんいます。最後を看取ってあげられなかった、食べさせてはいけないものを与えてしまった、様々な形で何年も苦しんでいる人がいます。そういう人にあなたの心の苦しみをぜひ話してみてください。
他の人が偏見であなたを非難してきたとしても、あなたと同じようにペットを失う苦しみを体験してきた人ならきっと理解してくれるはずです。
ただし、ネットで相談すると中には誹謗中傷もあります。ですので、あなたが一番信頼できあなたのペットへの愛情を誰よりも理解している身近な人、またはそういった人が集まる会にいって今抱えている苦しみを全部吐き出していきましょう。
あなたは悪くないし、それをわかっているのは亡きペットもそうですから・・・
ペットロス専門の医療機関に相談する
ペットロスを対象にした医療機関には、たとえば動物病院のメディカルセンターがあります。飼い主はもちろん、ご家族、お子様の悲しみや不安、喪失感に寄り添って適切なサポートをしてくれます。
- 呼吸困難
- 無気力、倦怠感
- 息苦しさ
- うつ病
- 不眠
- フラッシュバック
- 涙がとまらない
- 下痢
- 食欲不振
- 胸の苦しさ
こういった症状を長く感じるとしたらぜひ専門の医療機関、お医者さんに相談しましょう。
なお医療機関に抵抗がある場合は、ペット霊園のなかでもペットロスケアサポート対応しているところもあります。
また日本ペットロス協会では会友になることで、ペットロスの乗り越え方に関するセミナーやカウンセリング相談の割引を受けられます。
ただしお金がかかることです。会友になるかどうかはご家族ともご相談の上、心の支えになるようでしたら会友となりサポートを受けるのも、ペットロスを乗り越えるために役立つかと思われます。
新しいペットを迎え入れるべきか(検討する)
ペットを亡くしたあとに新しいペットを飼う(迎え入れる)のは、亡くなったペットを忘れようとしているようで不謹慎だ、という考え方があります。
また、もう2度と同じ苦しみを味わいたくないからもう飼いたくない、という考え方もあります。
新しいペットを飼うことで、これまで注いできた愛情を新しい子に注いであげることが亡くなったペットに対する供養の形だ、という大きく3通りの考え方があるかと思いますが、
このどれが合ってるでも間違っているでもありません。
あなたが新しいペットを飼うのは決して、これまでいたペットを忘れようとしているからではないですよね。むしろ前に向いて進んでいこう、ペットとの別れを受け入れようと、精一杯に努力している現れではないでしょうか。
またペットを2度と飼いたくないのは、あなたがペットをこれまで我が子のように大切にしてきて、いなくなってしまった悲しみが大きすぎて眠れなくなるほどの苦しみがあったからですよね。
いずれにしてもあなたが優しいから、新しいペットを飼うべきかどうかで悩んでしまうに違いありません。
そういうときは、あなたの心が楽になるほうが正解です。
なぜならあなたが新しいペットを受け入れることで笑顔になれれば、それをみた愛する亡きペットも安心して成仏できるからです。
また2度とペットを飼わないと決めて生きていくことも亡きペットにとっては、それほどまでに愛してくれた飼い主のあなたにお礼をいって旅立てることでしょう。
ただし、これは絶対ではありませんが、49日が終わる前に新しいペットを飼う行為は、まるでペットをペットでなく商品としてみてるようで心苦しいものです。世間体だけでなく家族仲がもつれる原因となります。そのあたりはご家族とよく相談の上ご判断くださいね。
保健所のペットの保護、虐待をうけてる動物のボランティア活動に従事して悲しみを乗り越える
いつまでも忘れられない。だから新しいペットを迎え入れたいと思いながらも経済的事情で飼えない場合、いま保健所などで殺処分されようとしている犬、猫をはじめとする動物の里親として譲り受けることができます。
それなら家族の反対があっても受け入れてもらえるかもしれません。なぜなら、命を救うことになるからです。
ですので、あなたがただ悲しみを乗り越える代替としてではなく、いま失われようとしている命をしっかり最後までお世話してあげたい、これまで以上にペットに愛情のすべてを注ぎたい、という切実な思いがあるのでしたら、里親として新しいペットを受け入れ保護されることもペットロスを乗り越えるうえで、大いに心の支えになるに違いないでしょう。
その他、虐待をうけているペットを救う活動、失われつつある自然を守る活動など他の動物を守るボランティア活動に参加することも、あなたの中でのとらわれや苦しみを取り除く上で有効なものといえるはずです。
どうぞペットロスで何をしていいかわからないときはそのようなこともご検討ください。
お子さんの心をペットロスケアで癒す
お子さんがペットロスにかかってしまった場合、大人に比べて死と向き合うことに慣れてないこと、また感受性が強いため心にトラウマを抱えることがあります。そのため将来に傷を残さないよう繊細な心のサポートケアが必要となります。
そのための一つの方法がペットロスケアです。
たとえば、先ほど紹介した新しいペットを迎え入れるというのもひとつのペットロスケアです。逆にいつまでも引きずらないために遺品(餌入れ、ゲージ、ペット用おもちゃなど)の整理をしたり、部屋の模様替えをして新しい環境を用意することも大切になります。
逆にやっていけないことは、死の言及を避けるがあまりにペットがいなくなったことを曖昧な表現でほのめかすことです。どうしていなくなったの?と聞かれたときに、どこかに逃げてしまったみたい、などと表現するといつか帰ってくるかもしれないと帰らぬペットに、何年も帰ってくることを期待してしまいます。また、もうこの家にいたくないんだって、と伝えれば子どもは自分のせいと罪悪感を抱えて自責の念に苦しむことになります。
その代わりにできることとしては、否定するのでも叱責するのでもなくつらい気持ちに寄り添って話をじっくり聞いてあげること。新しいペットを飼いたいというのであれば、もちろん経済的事情も考えながら、今後同様にペットが亡くなったときにお子さんが同じように苦しまないと思えるのなら、まずはペットショップ、または保健所、あるいはペットと直接触れ合える動物園などで動物と触れ合わせ、その様子から判断するのも一つのペットロス克服に役立つはずです。
あるいは、ペットとそっくりのオーダーメイドぬいぐるみを作成される方もいます。
またペットの代わりとしてパワーストーンを心の支えにされる方もいらっしゃいます。
あなたに、あなたのお子さんにあったペットロスケアを一緒に探してみるのもよいでしょう。
ペットロスカウンセラーに相談しよう
どうにも悲しくて涙がとまらない、そんなときに一番近くにいてほしいのはあなたと同じようにペットを失った悲しみを共有できる人でしょう。しかし、そういう人が身近にいない場合には、専門のペットロスカウンセラーにご相談されることをオススメします。
なおペットロスカウンセラーになるには、日本ペットロス協会が主催する「ペットロス検定」、ペットロス・ハートケアカウンセラーTM(メンタルケア学術学会認定)、アニマル・ペットロス療法士TM(同学会認定・ペットロス・ハートケアカウンセラーTMの上位資格)、ペットロスケアアドバイザー(日本ペット技能検定協会)などの認定資格を取得する必要があります。
これら資格は「ペットロス症候群」の対処法など専門知識、カンセリングの手法を学びます。老齢ペットの介護・世話から迎えゆく死の準備(ペットの終活)に関する知識、動物医療のネットワークがどのようになっているかに至る一通りの知識・スキルを習得することが求められるものです。
そのため、ペットロスカウンセラーに相談することは他の専門外のカウンセラーに相談するよりもより、ペットロスに特化したアドバイスを受けやすいでしょう。
虹の橋、雨降り地区のお話を知ってますか
あなたは虹の橋、雨降り地区のお話をご存知ですか?
ペットは死後虹の橋を渡り天国に行くとされてます。人間でいうところの三途の川といったところでしょうか。
内容をざっくり言いますと、生前誰かに愛されていたペットなどの動物は死を迎えた後、この地球と天国の間にかかる虹の橋という場所のたもとに行くことになると言われています。そこでは食べるものに困ることはありません。お日様はいつも光輝いています。動物たちはみんな仲良く暖かい中をかけてまわって遊んでいます。
やがて病気だったり年老いた動物たちは元気になり健康を取り戻していくのです。怪我を負ったものも不自由な体であったものも何事もなかったかのように元の元気な姿に戻っていきます。
ただ、寂しいのです。ずっと一緒に過ごしてきた大切な人と会えないのが寂しいのです。
そんなある日、遠くにある人物がいるのに気づきます。それがあなたです。とうとう会えた!その喜びからいままで一緒に遊んでいたペットの群れを離れ、あなたのもとへ駆け寄り抱き合い2度と離れることはありませんでした。
その後、ずっと寂しかったペットからの幸福のキスを受け、あなたはその子の頭を愛をもってなで回し、見つめ合います。その瞳は長い間あなたの人生から失われていたものですが、いまも心からは消えてなかったのです。
そして、あなたと一緒に天国へ虹の橋を渡っていったのでした。
というお話です。
このお話の作者は不明です。しかし、何年も多くの人に語り継がれてペットを亡くした悲しみを乗り越える希望となっています。
そして、もうひとつのお話があります。それが雨降り地区というお話です。
雨降り地区(虹の橋 第三部)
まずはこちらの動画をご覧ください。
虹の橋の途中には雨降り地区という場所があります。
そこは数多くの亡くなったペットたちが降りしきる雨に打たれ、寒さに震えながら身動きできずにじっと耐え凌いでいる場所です。
たいていは半年ほどでその雨は降り止みます。
暖かい日差しのもと仲間と駆け巡り遊ぶことができます。
しかし1年経っても2年たってもずっと雨が降り止まず、雨降り地区から出られないでいる子もいました。
なぜなら、残してきた大切な人がずっと悲しんで泣いているからです。
そうです、その雨というのは、飼い主であるあなたの涙です。
ずっと泣いているせいで、愛するペットが雨降り地区で毎日冷たい雨に震えています。
泣いている時間の分だけ、年月の分だけ暗く悲しみを抱えながら今もそこに止まり続けてしまっているのです。
だから、今は耐えられないほどつらいでしょう。泣きたくて仕方ないでしょう。
でも愛するペットのためにも、そろそろ泣くのをやめてみてはどうでしょう。
ペットちゃん、これまで一緒にいてくれてありがとう!
もう安心して天国にいっていいからね。
って笑ってみてはどうでしょう。
それが本当に亡き愛するペットにできる心からの供養です。
どんなに高いお金を払って盛大に供養をしても、あなた自身が悲しみでペットを亡くした苦しさから解放されないのであれば、虹の橋で天国に行くのを待っているペットも今も雨降り地区でブルブルと震えているかもしれません。
成仏したくても、あなたが心配でいつまでもじっと耐えしのいでいるかもしれません。
どんな高級でゴージャスなお墓に埋葬するよりも、あなたが笑顔でいること、それこそが亡きペットが本当に望んでいることです。
あなたが泣いてばかりでは供養されるどころか、ペットにとっては罪悪感と後悔でしかありません。
そうなのです。
ペットを供養する目的はペットのためだけではありません。
飼い主であるあなたの心が晴れ渡り、笑顔になること。それをみたワンちゃん、猫ちゃん、ハムスターやインコなどあなたがこれまでずっと大切にしてきた家族同然のペットが、雨降り地区を少しでも早く抜け出すためです。
虹の橋を渡り天国にいけるようにするためです。
だから、供養するときは高い安いではありません。
あなたがこれなら納得してペットの安らかな眠りと天国の旅立ちを祈り続け、いつの日か心にいまも残るペットとの思い出の日々もまた成仏していける。そのような供養法を選ぶのがペットちゃんの喜びにつながるものでしょう。
そういった意味で、ここまでのお話を通してあとに尾を引かない、後悔のないペットご供養のやり方を改めて学び、亡きペットもあなたも笑顔になれる供養をしていきましょう。
・・・
なお、雨降り地区は虹の橋の第三部作であります。日本人女性、芝山弓子さんという方が創作され書かれたとされています。どうぞこのお話を通して笑顔になっていきましょう。
虹の橋に関連する書籍も参考になさってくださいね。
ペット供養でもっとも大切なこと
ペット供養でもっとも大切なことはなんでしょうか?
それはここまでお読みのあなたならお分かりと思います。先ほどお伝えした内容と重複になります。
ペットを供養する上でもっとも大切なこと、それは飼い主さん、あなたが泣きたいだけ泣くことです。
我慢することはありません。
つらいとき悲しいときは心が楽になるまで泣いていいんです。
周りの目は、気にしなくていいんです。スッキリするまで何時間でも泣いていいんです。
ふと思い出して涙が溢れてしまうこともあるでしょう。そんなときは恥ずかしがらないでトイレにこもってもいいので、流れるままに泣いて涙を流していきましょう。
そして、気持ちが楽になったらぜひ泣いた分だけ、今度は空を向いて天国に(または虹の橋)にいる愛するペットに笑顔で声をかけてあげましょう。
これからも忘れないからね。
毎日でないかもしれないけど手を合わせて幸せを願ってるから、天国からも見守っててね
とペットの幸せを願いながら笑顔でいつものように微笑みかけてあげてください。
そしたら天国にいるペットも安心してあなたに応えてくれるでしょう。たとえ、これまでにひどいことをしてしまったと罪悪感を抱えてるとしても、最期を看取れなくて後悔を抱いてるとしてもその心を癒してくれるものと思います。
そのための手段が今回ここまでにお伝えした数々の供養です。
お通夜、火葬、お葬式、初七日、49日がそうです。初盆など法要もそれにあたります。お墓、仏壇、骨壷、自宅供養などの供養品を用意することもそうです。お供えに花をたむけて手を合わせることもそうでしょう。
ただ繰り返しますが、ペットを供養する上で大切なのは高い安いではありません。
どの供養法が正しい、間違ってるでもありません。大切なのは、あなたやあなたのご家族、お子さんがその供養を通して日々心おだやかにいられるかです。またペットをはじめとした動物、命あるものに対して尊厳をもって生きていけるように、日常のなかで亡きペットへの感謝の気持ちを忘れることなく、亡くなったペットの分も1日1日を大切に生きていくことです
あなたと同じようにあなたと一緒に生活をともにしてきたペットが天国に安心していけるように、どうぞつらくても前を向いて歩いていきましょう。
それこそがこれまで一緒に人生をともにしてきたペットへの恩返しであり、これからの人生を供養を通してペットを忘れずに思い出してあげる、それでこそ目にみえなくてもペットと心を通じていつでも会えるはずです。
それが供養において大切なことです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
真剣に読んでくださったあなたをペットも応援してくれているに違いないでしょう。
R2 事業再構築 シ-3
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