ペットを埋葬しようと思うと様々な疑問が浮かんできませんか。
「庭に犬の死体を埋めるのは法律的に問題があるのだろうか…」
「どの程度の穴を掘ればウジ虫がわかないのだろうか…」
「人間と同じ墓にペットを埋葬する、それ自体できることなのだろうか…?」
このようなペット埋葬に関する疑問にこの記事では、一つひとつわかりやすく答えていきます。
埋葬の定義とは
埋葬とは一体どのようなものでしょうか?
今から70年ほど前の昭和23年に施行された「墓地、埋葬等に関する法律」では、埋葬を「死体を土中に葬ること」として定義づけています。
そのため埋葬といえば、土葬のことと多くの方が思われるようになりました。
ですが近年では、慣用的に埋葬という言葉が幅広い意味合いで使われるようになってきています。
埋葬には3つの意味があります
今申し上げたように「墓地、埋葬等に関する法律」によって、土中に死体を埋めること+葬ることを「埋葬」と定義されていることから、「埋葬」=「土葬」と広くイメージされています。
ですが近年では、埋葬は土葬だけではなく他にも2つの分類が当てはめられるようになりつつあるのです。
埋葬の3つの分類
- 「土葬」:亡骸を土中にそのまま埋める埋葬
- 「納骨」:火葬して手元に残った遺骨をお墓などに納める埋葬
- 「埋骨」土の中に遺骨を埋めて自然に還す埋葬
以上の3つが埋葬として新たに定義できます。
表にすると以下の通りです。
ペットが今どのような状態であるか | 埋葬場所と埋葬方法 | |
---|---|---|
土葬 | 遺体(亡骸)のままの状態 | 自宅の庭やプランターなど土の中に埋める |
納骨 | 遺骨(遺灰)の状態 | お墓や納骨堂などに納める |
埋骨 | 遺骨(遺灰)の状態 | 自宅の庭やプランターなど土の中に埋める |
さて以上のように、ご遺体(亡骸)のままの埋葬を「土葬」、遺骨をお墓などへ納める埋葬を「納骨」、遺骨を土の中に還す埋葬を「埋骨」と呼ぶことで、当サイトでは「埋葬」を便宜上わかりやすく区別していきます。
ペットの「土葬」の埋葬とは
ではまずは、土葬についてみていきましょう。
土葬というのは、ペットのご遺体(あるいは亡骸)をそのまま土に埋める埋葬方法のことです。
自宅の庭や畑に穴を掘って埋める方法、大きな植木鉢などにハムスターやモルモットなど小動物を埋めるプランター土葬(以下、プランター葬)というやり方もあります。
ペットの「納骨」の埋葬とは
納骨による埋葬は火葬後のペットのご遺骨(または遺灰)をお寺やペット霊園などの共同墓地、動物供養塔などに納骨する埋葬方法です。
ペットの「埋骨」の埋葬とは
埋骨による埋葬は、ペットの遺骨を細かく砕いて粉末状にしたものを地中に埋める埋葬法になります。
ペットを埋めた場所に樹木を植える「樹木葬」、お花を植える「お花畑葬」があります。
では、ここからは順番に、「土葬」、「納骨」、「埋骨」の埋葬方法をさらに具体的に見ていきましょう。
土葬としての埋葬について
土葬は一般的かと言われると決してそうではありません。
その理由は埋葬場所が確保が困難であること、公衆衛生上の問題などからです。
ですが土葬には、土葬なりのメリットがあります。それはお金がかからないこと、自宅の庭など家族の近くで眠るペットをいつでも供養できる安心感があることです。その2つの観点からペットの亡骸をそのまま土の中に埋める「土葬」を選ばれる方も少なからずいらっしゃいます。
とくにハムスターなど小動物は、そもそもの生体の安さもあり、火葬よりも土葬の方が手間および費用がかからないため、土葬かまたは自治体で処分されることが一般的とも言えるでしょう。
とはいえ、埋葬場所および埋葬方法を間違えると法律違反となりますので正しい埋葬方法をしっかり学んでいきましょう。
ペットの土葬に関する法律とは
ペットなど動物の亡骸(死体)は、廃棄物処理法「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により、一般廃棄物として扱われます。
そのため人間の死体のように、不特定の場所に廃棄しても「死体遺棄」にはなりませんが、飼い主が所有権を持たない場所に土葬すると不法廃棄にあたります。5年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科されます。
それ以外にも、公園など公共の場にペットなど動物の死体を土葬すると「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てた者」として軽犯罪法違反となり1〜30日以内の拘留、または1000〜10000円以内の過料が科されます。
さらには飼い主が所有する土地であっても、ペットの腐敗による水質汚染や腐敗臭の発生による異臭騒ぎや感染症の発生など風評被害の事案が発生すれば、損害賠償請求は避けられませんので十分注意しましょう。
土葬に適した埋葬場所とは・・・
ではペットの亡骸は、どこに土葬するのが適しているのでしょうか?一般には自宅の庭など飼い主自身が所有の敷地内であることが無難とされています。その他の場所では条例など法律で禁止されていたり、土地の利権者の許可が必要となるためです。
とはいえ、アパート暮らしやマンション暮らしで飼い主自身の所有する埋葬場所が確保できない方が大半かと思います。また自宅の庭であったとしても今後土地を手放したり、家の建て直しのため埋葬箇所を掘り返す可能性がゼロとは言えないでしょう。ですので、万が一のことを考えるのであればこのあと紹介する「プランター葬」を検討されるか、大きなペットであればやはり火葬したのちの「納骨」または「埋骨」をオススメします。
ではここからは、土葬の中でも代表的となる「自宅の庭への土葬」と、「プランターへの土葬」の流れを紹介していきます。
ペットの土葬をお考えの際には参考になさってくださいね。
自宅の庭に土葬する際の流れ
自宅の庭や畑など地面に土葬する場合についての流れをみていきましょう。
以下の手順にしたがっていくことで土葬ができるかどうかが分かるようになります。
ペットが土葬できる大きさかどうかを確認しましょう
ハムスター、フェレット、ハリネズミ、うさぎ、小鳥など小動物、または金魚や亀などであれば、その小ささから腐敗が外に漏れ出す危険性を最小限に抑えられます。そのため安全を確保した上であれば土葬そのものは問題ありません。
しかし犬や猫など、ある程度の大きさとなる動物の場合は注意が必要となります。なぜなら、ペットの死骸が土の中で腐敗する際に発生する病原菌などバクテリアによる腐敗臭が、外に漏れ出すなどの危険性が高くなるためです。また完全に遺骨になるまでに何年何十年と時間がかかりすぎてしまい、やむなく土地を手放さなければならない際などに、ペットの腐敗途中での掘り起こしなどを後世に負担をかけることも考えられるためです。
ですので腐敗によって悪影響が及ぼされると考えられる、ある程度大きなペットなど動物の場合は土葬ではなく火葬する方が安全と言えます。
犬や猫などは土葬の際は注意しましょう。
葬してもよい箇所かを確認しましょう
先ほど申し上げた通り、ペットなど動物の死体は「一般廃棄物」として扱われます。
そのため日本においてのペットの土葬は、人間の死体のように法律上勝手に埋葬できないわけではありません。あるいは、キリスト教系の土葬できる墓地でなければならないわけでもありません。
ですが、むやみに埋めると「一般廃棄物」と同様「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の第16条により「不法投棄」として処罰対象となりえます。また公園など公共の土地の場合は「軽犯罪法違反となり拘留、または過料の対象となります。そのようにペットなど動物の場合は条例など法律で土葬できる埋葬場所が厳しく制限されているのです。また、飼い主自身が所有権を有していない土地での埋葬は禁止されています。
土葬が禁止されてる場所の例
- 公園など公共の場
- 国有地
- 他人の所有地
- 水質汚染の危険性がある水流源など
土葬ができる場所の例
- 自身が所有している私有地
- 正式に許可を得た他人の所有地
- ペット霊園など土葬が許可されている区域
さてここで、「自身が所有している私有地」であればどのように土葬しても問題ないかと言うとそうではありません。ペットが腐敗することで発生するガスなどが漏れ出し異臭騒ぎになったり、感染症が発生するなど近隣住民に迷惑をかけたり社会問題になる恐れがあります。土葬の際は注意しすぎくらいの安全に配慮して行いましょう。
掘る穴はどのくらい大きさで深さはどのくらいかを確認しましょう
土葬の際に掘る穴の大きさは、ペットの大きさによって変わります。
虫がわかない、腐敗臭や細菌が漏れ出さない深さまで掘る必要があります。
また人間の何百万倍もの嗅覚をもつ野生動物に掘り起こされる危険性もありますので、動物が掘り返さないように十分な深さの穴を掘りましょう。掘り過ぎて困ることはありません。目安としては1メートル〜2メートルを掘りましょう。
それが困難な場合は穴を掘る井戸掘り専門業者などに依頼するか、火葬されてからの埋葬をオススメします。
タオルに包みペットを安置しましょう
土のバクテリアで腐敗し土に還るタオルに包みます。このタオルはペットに直接土がかからないようにするための役割もあります。
石灰を撒きましょう
有機物の腐敗進行を早めるために撒きます。また殺菌作用があるためペット腐敗時の病原菌の発生を抑制させられます。ホームセンターの園芸用品コーナーなどで手に入れるとよいでしょう。
こんもり盛り上がる形で土を戻しましょう
ペットが腐敗した際にできた空間によって土が歪み凹みが生まれないよう地面を平らにするのではなく、盛り上がる形で余分に土を盛ります。
必要に応じ墓標を立てたり花を植えましょう
どこに埋めたかわかるようにするためです。または墓標の代わりに、草木を植えて育てられることでご供養の形になるでしょう。この際、土葬した箇所がわかるように周りに石をひきつめ周りとの境を明確にしていきます。
植えられる草木としては柊(ひいらぎ)や南天、万両(まんりょう)、観音竹、ハナミズキなどがよいでしょう。夏はひまわりもオススメです。
風水的にはどこに埋めるとよいのでしょう?
風水的な観点を気にされる方も多いかと思います。「自宅の庭に埋葬するとペットの念が残って成仏できないのでは・・・」「祟られて不幸・不運になるのでは・・・」そのように考えられる方もいらっしゃるものです。ですがペットは大切な家族の一員であるという動物愛護の観点から、最近ではそのような考えが改められつつあります。そもそも日本はかつて土葬の文化でした。ですので自宅の庭に埋葬して祟られることは、現実的に考えても今の時代にもそぐわない迷信なのかもしれません。
ただ、風水的なことにまったく意味がないかというとそうではありません。
たとえば、以下の場合どちらが亡きペットが喜ぶと思われるでしょう?
- 亡きペットを埋めて土を戻しただけの殺風景ともいえる空間
- 花の苗木を植えて色とりどりのお花畑にした空間
どちらが飼い主も心が安らかになりご供養したい心がでてくるでしょうか?
あるいはペットを土に移す日時や葬る方位方角などを、風水に基づいて考えておくことで、「あのときしっかり調べておけばよかった」など後悔が少なくなる、いわば「心の保険」となります。
ですので土葬がよい悪いも含めて、風水を気にするかどうかは本人次第で構わないのです。
なぜ自宅の庭に埋めるのは良くないと言われるの?
自宅の庭に埋めると成仏できないという迷信(言い伝え)があります。先ほどの一口メモでお伝えした通りです。そういった過去からの言い伝えを信じる信じないは個人個人の自由ですので、飼い主が納得できる埋葬場所に選び埋葬されるのがよろしいでしょう。それ以外に問題となるのはここまでにあげた衛生上の理由、法律以外の問題以外に以下のような理由があげられます。自宅の庭に土葬される際は特に気をつけましょう。
①土地を手放したり引っ越す可能性があるため
いまはよくても将来のことは誰にもわかりません。自宅の建て替えをするとなれば建築業者が穴を掘ることもあります。やむなく自宅を手放したあと新しい入居者が庭を掘ったら遺骨がわんさかでてきたりしたら、仲介した不動産屋から契約違反で訴えられるかもしれません。ですので土葬される際は、その土地に留まり続けることを前提としましょう。腐敗の途中で取り出さなくてはならなくなれば飼い主だけでなくペットにとっても悲しいことですからね。
②掘り返された時に、事件化するおそれがあるから
万が一にでも工事などで土地を掘り返した際に骨が出てくると、人間の遺骨と区別がつかずに警察に通報され事件化してしまうこともあります。ですので、自宅であっても掘り返されない場所を選びましょう。またその場所にペットが埋められていることがわかるように墓標を立てるか、墓標代わりとなる樹木植えて土葬場所がわかるようにしておきましょう。
プランターに土葬する際の流れ
園芸用品店などで売っているプランターを埋葬場所にする「プランター葬」は小動物をメインに考えたときの土葬方法です。アパートやマンションなど賃貸物件で私有の庭がない場合や、いずれ引っ越す可能性がある場合に検討されるとよいでしょう。
以下、プランターに土葬される際の留意点をお伝えします。
適したプランターを用意しましょう
プランターは大きければ大きいに越したことはありません。通気性の観点からプランターの材質はプラスチック製ではなく素焼き、または陶磁器でできたものが理想です。プラスチック製は2〜3年ほどの寿命で壊れやすいので長期に使う意味でも、比較的強度が高い材質でできたプランター容器を選びましょう。深さはペットの大きさの3〜5倍の深さを確保できるものがよいでしょう。
適した土を選びましょう
庭や畑の土でも構いませんが、腐敗を早めてペットを土に還すために腐葉土を混ぜられるとよいでしょう。花を植えるのであれば野菜の土などをホームセンターなどで購入し混ぜていれていきましょう。この際プランターの底に穴が空いている場合は虫の侵入を防ぐためにネットを敷いてから土を入れます。
土の上にガーゼを敷きましょう
ガーゼの上にペットを安置してその上にガーゼを被せて土をかけていきます。プランターの底には水受けを敷いて、水が溜まったらこまめに捨てましょう。そのまま放置すると、臭いがしたりボウフラ(蚊の幼虫)が発生するなどの衛生上の問題になりえます。
花のタネを蒔きましょう
土だけでは物寂しいですよね。花を育てることで水やりをかねてペットのご供養にも繋がります。花のタネを蒔くか花の苗を買ってきて寄せ植えにすると育てる楽しみもありますよ。朝顔など根を張りすぎない一年草がオススメです。
都会や賃貸に住んでる場合はどうする?
自身が所有する土地がない場合は、小動物(げっ歯類に分類されるハムスター、ハリネズミ、リス、ヤマアラシであったり爬虫類のトカゲや亀や、フェレット、ウサギ、小鳥(インコ、文鳥、オウム)、小さな魚(金魚や熱帯魚など))であれば大きさにもよりますが、先ほどお話したプランター葬を選ぶのも一つの手でしょう。
衛生面の観点から自宅内に置くのではなく、ベランダなど外に置く方が腐敗時のバクテリアなどが漏れ出した際には安全と言えるでしょう。
犬や猫などは自宅に出張火葬サービスとして火葬車が来てくれるサービスがあるので、そちらを申し込まれるのがよいかもしれません。
なお小動物や極小ペットは火葬しても遺骨が残らないこともありますが、オカメインコのように小さい生物であっても、綺麗に遺骨が残るほど現在は火葬技術が進化してる火葬設備があります。必要の際は火葬を検討相談されるとよいでしょう。
ペットの焼骨を土に還す「埋骨」の埋葬について
ペットの火葬後の遺骨を納骨する以外の埋葬法に「埋骨」があります。埋骨は文字通り、遺骨(遺灰)を土に埋め自然にかえす葬送となります。
ペットの場合の代表的な埋骨は以下の2つです。
- 樹木葬
- お花畑葬
それぞれどのような埋葬方法かを見ていきましょう
樹木葬
樹木葬はお墓の代わりに樹木を用いる自然葬の埋骨です。あらかじめペットの遺骨を地中に埋めてからその上に樹木を立てる場合と、すでにある樹木のまわりに散骨することも樹木葬として考えられることもあります。
墓標の代わりに樹木を使う場合は一度立てると何年も移動できませんので、基本的に動かさないでよい場所を選びましょう。また樹木を立てられる場所は自身の所有地または利権者の許可が得られた場所でなくてはなりません。勝手に埋葬するとのちのトラブルの原因になりますので気をつけましょう。
お花畑葬
お花畑葬は、樹木葬の樹木の代わりにお花が植えられるタイプの自然葬の埋骨です。
ペットのお墓が綺麗なお花畑になったら、天国でそれをみたペットも嬉しい気持ちになるかもしれませんね。
ペットを埋葬したあとの供養について
ペットを埋葬されたら毎日とは言いません。時々は供養をしてあげましょう。
供養方法は、土葬の場合はその場所にお花をお供えし、線香を焚いて拝んであげるとよいでしょう。納骨された場合は、ペット霊園などであれば管理してくれるので行ける時にペットの好物などをもってお参りにいきましょう。自然葬など埋骨の場合は、その場所まで赴くかそれが困難であればペットの遺骨が埋葬された方角を向き、手をあわせてペットの幸せを祈りましょう。
ペット埋葬Q&A
ではここからは、多くの人が疑問に感じるペット埋葬に関する質問のお答えしていきます。
Q:人間の墓に一緒に埋葬できますか?
近年ではペットも家族の一員という考えから同じお墓に入ることもできるところがあります。ただしすでにお墓に入られているご先祖様が全員ペットなど動物が好きとは限りません。ですのでペットはペットの墓を用意し、人間の墓地の隣に埋めるか、または手元供養という形でペットの遺骨をお手元に収められる、という選択肢を検討されるとよいかもしれません。
Q:一度埋めたペットの遺体を掘り返していいですか?
掘り返される理由は、土地の引っ越し、掘り起こし火葬をしたいなど様々な理由があると思います。結論を先に言いますと、一度土に埋葬されたペットを掘り返すことは衛生面の観点からオススメできません。何年も経ち、完全に土に帰っていれば大きな問題はありませんが、腐敗途中に掘り返すことで病原菌があった場合漏れ出す危険性があるからです。
ですので確実に土に返る年数を経るまでは、掘り返しはさけた方が無難です。それでも掘り起こし火葬をされたい場合は業者に掘り起こし可能かどうかを相談してみましょう。
掘り起こしの際は、ペットの場合は必ずしもでありませんが、開眼供養をされるとよいかもしれません。
Q:大きな動物の場合、どのように埋葬するか教えてください
大型犬など大きな動物は土葬しても何年も土に帰らないこともあります。また死体にウジ(ハエの幼虫)が湧いたりハエがたかったり、病原菌の発生リスクが極めて高いですので土葬せずに火葬するようにしましょう。
火葬後の遺骨の状態であれば、納骨するにせよ埋骨するにせよ決められたルールに従って行われるかぎりは問題ありません。
知っておきたい埋葬の歴史〜かつて土葬が一般的でした
かつて江戸時代までの日本では、火葬よりも土葬が一般的でした。その理由は土葬の方が安かったからです。貴重な薪を大量消費する「火葬」は一般庶民に決して安くなく、人口が少なかった当時は埋葬スペースが十分にあったため土葬の方が安上がりだったからです。しかし今では、火葬が一般的となりました。明治時代になると都市部で急激に人口が増加したことから、土葬スペース確保が困難となり土地埋葬料が値上がります。その結果、土葬よりも費用を抑えられる「火葬」が一般的となりました。
ペットも同様で、縄文時代の遺跡から犬の埋葬跡が見つかっていることからも、埋葬の歴史は縄文時代にまで遡ることがわかっています。そして近年では、アパート、マンションなど賃貸契約をしている飼い主が土葬できる所有権を有する庭がないことから、やはり土葬よりも火葬(または自治体火葬)を行う家庭が大半となっています。
さらには火葬場で発生する煙による異臭など、衛生面における問題が発生したことから明治6年に一度は布告された火葬禁止令も2年後に廃止されました。さらにその後、高温で悪臭となる煙が減少できるよう火葬技術が進歩したことで、土葬より火葬の方が費用を抑えられるようになったため「火葬」が一般的となったのです。
R2 事業再構築 シ-3
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