かわいらしいペットとしてハムスターを飼われているご家庭も多いかと思いますが、手の中に収まる命であれどペットとして飼っていたハムスターが亡くなってしまうと、あまりにも寂しくてせつないものですよね。

そして、本当に死んでしまった、亡くなってしまった場合には、大好きだったハムスターに「ありがとう」を伝えるためにも、最期の最期はハムスターが喜ぶ形で天国へ送り出してあげませんか。

この記事では、ハムスターが亡くなってから天国へ旅立つまでの埋葬方法やご供養方法をお伝えしていきます。

ハムスターが亡くなってしまったら

生死を確認しましょう

気をつけましょう。ハムスターやモルモットなどの小動物は冬眠があります。

期待させてがっかりさせるわけではありませんが、勘違いで埋葬されてはハムスターも飼い主も泣くに泣けません。まずは落ち着いてハムスターの生死を確認しましょう。

ハムスターには冬眠があります

ハムスターは気温5℃以下で冬眠に入ります。無駄なエネルギーを消耗させないための知恵です。また気温10℃以下でも「擬似冬眠」となり動かなくなります。

ですので、慎重にハムスターが本当に亡くなったのか、それとも冬眠しているだけなのか、はたまた擬似冬眠なのかを確認していきましょう。
その際の見るべきポイントは、呼吸をしているかどうかです。また本当に亡くなった場合には呼吸がなく、時間と共に死臭が強くなります。

判断がつかない場合は動物病院やペット専門医を尋ねられると良いでしょう。

じんわり温めてあげましょう

「擬似冬眠」が長時間続くことはハムスターにとって「低体温症」に陥っている可能性があるため、そのまま放置し続けるのは危険です。

ですので、まずは温めてあげましょう。
急に温めるとハムスターの心臓に大きな負担となるので、手のなかに包み込んで体温の熱で温めてあげましょう。また暖房器具で室温を20℃近くまであげることも大切です。この際直接熱源が当たる形は絶対にやめてください。室内の空気全体をあたためて間接的に室温20℃の環境をつくりましょう。

あるいは、専用のハムスター用ヒーターを使いましょう。

また、ホッカイロやホットカーペットを使用するのであれば直接触れると低温やけどの危険性があるので、乾いたタオルを挟んでじわじわとした温度で温めるように温度管理は十分お気をつけください。

目が覚めたのであれば・・・

喜ばしいことに目が覚めたのなら嬉しいですね。ですが、安心するのではなく室温や体温を保ったまますぐに獣医さんや動物病院でに診てもらうようにしてください。

死を確認されたのであれば・・・

残念ながら亡くなられていた場合は、とても悲しいですね。
心苦しくはありますがハムスターの亡骸を冷却するなど適切な処置を行い、最適な供養の形を考えていきましょう。

腐敗を遅らせるため保冷しましょう

ハムスターは亡くなると腐敗が進みます。
とくに外傷があるとそこから菌が増殖し腐敗が進みやすいですので、衛生上早めの火葬、または埋葬が求められます。

ですので、少しでも腐敗進行を遅らせるために以下のことをやっていきましょう。

箱に入れて保冷する

両手で持てる大きさの箱(材質は問いません)を用意し、そこに半分程度ティッシュを敷き詰めて、周囲を保冷剤やドライアイスで冷やしましょう。

この際、結露による水分の付着がないよう気をつけるとともに、ドライアイスなどで低温やけどしないよう直接亡骸にふれないよう注意しましょう。

なお、ドライアイス使用の際は密閉容器に入れると破裂や爆発の危険性があります。必ず空気穴を作り気化した二酸化炭素がこもらないようにしましょう。

冷蔵庫や冷凍庫で保管する

冷蔵庫や冷凍庫の保管は理論上可能ですが、衛生上はあまりよろしくありません。他の食品と混ざらないようにプラスチック製の専用容器などに入れて火葬や埋葬まで保管しましょう。

とくに冷蔵庫保管の場合は梅雨など腐りやすい時期は冷蔵庫内でも腐敗の進行が早くなりますので、あくまで一時的で緊急的な保管方法とお考えください。

供養の形を考えましょう

今回はハムスターの代表的なお別れ供養の形を紹介していきましょう。

代表的なものに以下の5つの形があります

  • プランター葬
  • 自宅の庭に土葬
  • 自治体での焼却処分
  • ペット霊園など民間火葬
  • 自宅周辺での移動火葬車による火葬

では、順にみていきましょう。

プランター葬

プランター葬は、大きな植木鉢などプランターを使った埋葬方法です。

このプランター葬のメリットは、費用がほとんどかからないこと。
また、自宅で管理できるためアパートやマンションなど自身の所有する土地がなくても埋葬できることです。

花のタネを植えてきれいな花を咲かせるとペットのことを思い出せますし、供養を通して温かい気持ちになれるでしょう。

注意点としては、ベランダに置く場合カラスなど野鳥に掘り起こされる可能性があるということです。

また、大きいプランターに越したことはありませんが重すぎるものは、引っ越しや移動の際に困ることになりえます。先を見通して適したサイズ、大きさ、重さのプランターを選ぶようにしましょう。

自宅の庭に土葬

自宅に埋葬スペースがあるのであれば土葬を検討されるのも一つの手です。
プランター葬に比べ、室内で管理しない分だけ衛生面では安全と言えるでしょう。

ただし、土葬に際して気をつけなければならないのは動物の掘り返しです。
犬や野良猫をはじめ野生の動物が掘り返す可能性がありますので、できる限り深く掘って掘り返されないように注意しましょう。

また、公園や他人の所有地などに埋めることは法律違反となり罰せられますので、必ず自身の所有地で行うようにしましょう。

自治体での焼却処分

自治体での焼却処分をされるご家庭もあるかと思います。

クリーンセンターなど自治体での焼却処分の場合、ハムスターに限らず動物の死骸は法律上「一般廃棄物」として扱われるため言い方は悪いですが「ゴミ」として扱われます。

ただ、それがいけないわけではありません。

いけないわけではありませんが、お子さんがいるご家庭では命の重さを理解してもらうためにも、ゴミの日に出したなどと言うのではなく、「土に埋めてあげたからね。」というのが優しさとなります。

なお、自治体での焼却処分は費用は抑えられますが、必要以上に罪悪感をおぼえてしまうのであれば、他の方法を検討された方がよろしいでしょう。

ペット霊園など民間火葬

一般には生態そのものの安さから、火葬されるよりも埋葬や自治体での火葬処分が一般的なハムスターではありますが、命の重みはペットの大きさとは関係がありません。

また愛情の深さもペットの大きさや寿命と比例するものではなく、短い命だったとしても掛け替えのない大切な時間だったのではないでしょうか?

その思いでハムスターをペット霊園や寺院などで火葬されるのであれば、決してやりすぎではなくむしろ命を等しく扱える優しさと言えるでしょう。

どんなに費用はかかっても、心の教育として大変意義があることです。
ですので、お子さんのいる家庭はとくにペット霊園など民間業者で火葬されることも一つの選択肢と言えます。

ただし、ハムスターの亡骸から遺骨を綺麗に取り出せないなど小動物対応の火葬設備をもっていない火葬場もあります。ですので、事前に対応している火葬設備かを確認の上、対応してもらえるのであれば火葬を執り行っていきましょう。

なお、最近では火葬設備の火葬技術向上に伴って、ハムスターや小鳥など小動物の骨でもきれいに取り出せる火葬施設もあります。
その際、火葬時間は30分程度です。

手元に残った骨は手元供養用のミニ骨壷に納められるとよいでしょう。そのまま自宅に安置もできます。
あるいはそのままお墓に埋葬もできます。

自宅周辺での移動火葬車による火葬

自宅周辺まで移動火葬車に来てもらうやり方もあります。
ホームページなどで業者を確認し電話で依頼するものですが、注意点があります。

自宅まで来てくれる出張火葬サービスは火葬施設を持たなくても運営できる分、参入障壁が低いため金銭目的だけで火葬を行う悪質な業者もいるという点です。

もちろん、亡くなったハムスターと悲しみにくれる飼い主を第一に考え、親身になって火葬を執り行ってくれる火葬業者が大半ですが、中にはあとからの高額請求というケースも報告されています。

ですので、こちらを参考に、後悔のないよう適した火葬業者を選んでいきましょう。

お子さんのペットロスケア

ハムスターが亡くなって悲しむのは大人だけでなく、繊細な心をもったお子さんがとくにそうでしょう。
だからこそペットロスに陥りやすいお子さんの適切な心のケアが必要になります。

ハムスターは体重20グラムから120グラムといった小さな体であり、犬や猫、うさぎ、インコなど他のペットと同じように一つの命です。

だからこそ、値段が高い安いで判断するのではなく、納得できる形のお別れが大切になるのです。

とくに小さなお子さんの場合、なぜハムスターが動かなくなってしまったのか理解できないこともあるでしょう。

そんなときに、どうぞこのようなことを言わないであげてください。

「また飼えばいいじゃないか」

その一言はお子さんにとっては「また買えばいいじゃないか」に聞こえてしまいます。

お子さんにとってはいつも一緒にいて癒しを与えてくれて友達であり家族でもある愛するペットです。

そんな大切なペットが亡くなったことを悲しむお子さんを、どうぞ突き放すのではなく「つらいね、これからはハムちゃんの分も幸せになっていこうね」と包み込んであげてください。

そして、今回紹介したような火葬や土葬など埋葬を通して命の大切さを教えてあげてもらえたのなら、今後の人生にプラスとなり心優しい子に育つことでしょう。

ペットロスの悲しみは時間が解決してくれる要素も大きいですが、どうぞこれを機に命の大切さを語り合い、生きることのありがたみや喜びを家族で共有していきましょう。

R2 事業再構築 シ-3

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