「ペットが急に亡くなって気が動転している・・・」
「ペットの葬儀に必要な手続きがわからない」
「葬儀には一体いくらかかるのだろう・・・?」
愛するペットが亡くなったときは気が動転してしまいますよね。
そのため葬儀のことを考えている余裕なんてないかもしれません。
ですが、いつまでも泣いているわけにはいかないものでしょう。
そこでこの記事ではペットの通夜や告別式、火葬といった一連の葬儀のやり方をお伝えします。また服装などのマナー、かかる費用などについても一通り紹介していきます。
まずはペット葬儀の全体的な流れをみてみましょう
ペットの葬儀はどのように行うのか、何か特別なことをしなければいけないのか?
そのように考えてらっしゃる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
ペットの葬儀は人間の葬儀とおおよそが似ています。
そのため思っているほど難しくはありません。
人間の場合は一般的な葬儀として、「通夜」があり、「告別式」があり、その後「火葬」がありますよね。
ペットの葬儀においても基本的には同様の流れと考えていただいて問題ないものです。
ただしペットの場合は、大半で通夜を省略されます。火葬せずにそのまま土葬される場合もあります。また参列者が多く故人宅に集まる人間の葬儀とは違い、ペットの葬儀は大勢が押し寄せるようなことはありません。
飼い主と飼い主のご家族、またはペットと親しい間柄の人だけが内々で集まり、密やかに慎ましく執り行われるというのが一般的になっています。
さらには、人間のように厳密な決まり事やルールがあるわけではありませんので、条例など法律に基づく最低限のルールに従う限りは飼い主が葬送の形を自由に選択できるという特徴があります。
さてペットの葬儀は、これまで愛してきた大切なペットとの別れの瞬間です。
家族と同じようにずっと一緒にいてくれた愛するペットに感謝の気持ちを伝える意味でも、しっかりと葬儀を通してご供養していきませんか。
改めまして葬儀には、以下の3つの大きな流れがあるわけですが、
- 通夜
- 告別式
- 火葬
この3つを人間の場合と比較しながら、これら、通夜、告別式、火葬、それぞれについて、流れや必要なもの、マナー、かかる費用などについて見ていきましょう。
通夜にはペットのご遺体と一緒に過ごしましょう
通夜は一般的に亡くなった当日に行う葬儀です。
人間の通夜の場合はこのような流れです
通夜には死者を葬る前に遺体を守って一夜を明かすという意味があるのをご存知でしょうか。
ただ最近では半通夜と言って、2時間ぐらいで済ませる通夜が大半になっています。
その半通夜では、僧侶(お坊さん)の読経があり、喪主や親族、参列者の焼香が行われ、最後に喪主が挨拶をして儀式が終了となる形が一般的です。
その後は通夜振る舞い、通夜に参列してくれた方を故人と最後のお別れをする料理でもてなします。
食事やお酒を出して弔問のお礼とともに、思い出を語り合って故人を偲ぶことを目的としているのが通夜振る舞いです。
以上が人間の場合の一般的な通夜の流れです。
ペットの通夜では、このような流れです
一方、ペットの場合はどうでしょう?
ペットを家族同様に考える方が多くなってきたと言えども、ペットの通夜を行う方はまだまだ少ないようです。
葬儀会社でも対応しているところとしていないところがあります。
とは言え、告別式や火葬をするのが翌日以降のときは、それまでペットと一緒に過ごす時間が通夜にあたると言ってもよいかもしれません。
ペットの通夜はそのような形になっています。
一口メモ:ペットの死亡届は提出が必要になりますか?
愛するペットを失って悲しいとき、様々な手続きですでに頭がいっぱいかもしれません。ですが大事なことなので忘れないでください。ペットの死亡届は犬以外のペット(猫やうさぎ、ハムスター、小鳥など)は必要ありませんが、犬だけは狂犬病予防として登録抹消が必要となります。そのため、死後30日以内に保健所、または市役所(市区町村の役場)にて用紙に必要事項を記入し提出することが法律上必要となっています。
犬の場合のみ死亡届が必要です。
その際、狂犬病予防接種の案内通知(または狂犬病注射済み票)、および鑑札を用意しましょう。そちらを返却します。ただし、思い出の品として手元に残しておきたい場合は対応してもらえることもあります。窓口にて相談してみましょう。
あるいは、各市町村からのインターネットフォームからも同様に申請できます。
なお、申請を忘れると犬が生きているものと見なされて狂犬病予防注射の案内が届き続けます。狂犬病予防注射をしないと20万円以下の罰金が課されます。愛犬を失って悲しい時ではありますが忘れずに死後30日以内に必ず死亡届を出すようにしましょう。
なお、一般にペットとしては飼われないライオン、トラ、ワニ、クマ、鷲、鷹、など特定動物に指定されているの動物も人間に危害を加える危険性がある観点から、死亡届の提出が必要になりますのでご注意ください。
ペットの通夜の流れ
通夜をするのであれば、自分たちで行うか業者に依頼するかという2つの選択肢があります。
自分たちで行う場合は当然のことながら、すべてのことを自分たちで行う必要があります。
一方、ペット葬儀社に依頼する場合は、自宅で通夜ができるセットを持参してくれるのが利点です。さらにはペットの体を清めたり納棺を代わりに行ってくれます。
自分たちで行う通夜の流れ
ペット葬儀社に頼まず自分で通夜を行う場合についてみていきましょう。
ペットが亡くなり永眠についたときは手を合わせてペットの死を悼んだ上で、安らかで正しい姿勢に安置してあげます。死後硬直が始まってしまうと手足が棺に納まらなくなってしまうので四肢を内側にやさしく畳み、安らかな姿勢にしてあげましょう。
そのあとでブラッシングをして毛並みを揃えてあげましょう。力を入れすぎるとご遺体を損傷してしまうのでゆっくり優しく丁寧にです。
そしてペット用の棺桶(なければ段ボールの箱など)に厚手のタオルや毛布を敷き、ドライアイス(なければ氷を入れた袋、または保冷剤)でお腹周りと首の周辺を冷却して腐敗を遅らせましょう。ドライアイスは直接肌に触れないようにタオルで包み、低温ヤケドしないように密着を避けます。氷袋の場合は冷えて付着した空気中の水滴が遺体につかないように気をつけましょう。その上でペットに毛布をかけてあげましょう。
また時間があればペット用の仏具を用意します。お鈴(おりん:お椀の形をした「チーン」と鳴らす仏具)や線香、線香を焚くための線香皿、または香炉などが仏具にあたります。
ペットの周りに花をひきつめ水、普段のえさ、ペットが愛用していたおもちゃなどお供え物をしましょう。用意があればペットの生前の写真を飾りましょう。お花を用意してお供えに飾ってあげます。準備が整ったらお線香を焚きましょう。お鈴を打ち鳴らし、手を合わせて愛するペットに哀悼の意を捧げましょう。
お坊さんに読経してもらいたいときは、お坊さんを自宅に派遣する出張サービスがあります。こちらは1万5千円程度から依頼ができます。檀家がなく菩提寺など過去に住職との付き合いがなのであれば、そういったサービスを用いても良いでしょう。
業者に依頼した場合の通夜の流れ
ペットの葬儀社に依頼して通夜を行う場合は通夜に対応してくれる葬儀社に連絡をして依頼をしましょう。
申し込むプランや予算にもよりますが、棺や仏具など必要なものをすべて用意してくれます。また、ペットの体を清めてくれたり、納棺も対応してくれます。お坊さんの読経を希望される場合は、依頼時に対応しているか確認しておきましょう。
なお、24時間対応しているペット葬儀社であれば、すぐに対応してもらえますが、時間がかかる場合は棺の代わりとしてカゴや段ボールを用いましょう。
また、腐敗を遅らせるためペットの身体を適切に冷却し、部屋の室温をクーラーなどで下げることを忘れることがないよう、ご注意ください。
一口メモ:亡くなる前の葬儀の準備(ペットの終活)とは
あなたはペットの終活という話を聞いたことがあるでしょうか?
ペットの終活とは、亡くなったあとのことを考えて事前に葬儀の準備をしておくことです。
病気や老衰などで余命がわずかとわかったら、事前にペットの葬儀のことを考えてあげても良いタイミングかもしれません。
生前に亡くなった後のことを考えるなんて不謹慎だと思われるかもしれませんね。ですが、ある程度準備をしておかないと、いざ亡くなった時は悲しみから何もできなくなってしまうこともあるものです。
そこで、ペットが亡くなったあとにすぐ必要になるペット用棺桶を購入しておく、あるいは、すぐに供養できるようペット用仏壇やお鈴、祭壇などを用意するといったことがあります。
これらは葬儀社に依頼すると用意してもらえることもあります。まずは、葬儀社に依頼するか、あるいは、自分たちで葬儀を行うかだけでも決めておくとよいでしょう。葬儀社に依頼するときはどの葬儀社に依頼するかも決めておくとよいでしょう。
ペットの通夜に関するマナー
ではここからはペットの火葬についてみていきましょう。
通夜での服装
一般的な通夜での喪主の服装は正式喪服ではなく略式でも大丈夫です。男性の場合は、黒のスーツに白いネクタイ(もちろんワイシャツは白で靴下は黒です)、女性の場合は黒無地のワンピースかツーピースになります。
一方、ペットの通夜でどこまで沿ったものにするかは自分たち次第です。ご家族で相談して決めるとよいでしょう。
なお、お坊さんに読経を依頼する場合は、一般的な通夜の服装に準じたものを選ぶのが無難でしょう。
通夜にかかる費用の目安
通夜のときにかかる費用は、自分たちで行う場合は仏具代とお供え物代(棺桶、祭壇、保冷剤、ろうそく、線香、お花代など)が必要となります。また、お坊さんに読経をお願いする場合はお布施が必要です。
そういうとお金がかかるように思われるかもしれませんが、棺桶は段ボールでも代用できます。祭壇はホームセンターで売っているカラーボックスで代用もできます。費用を抑え安く済ませることもできますし、お金をかけても盛大に送り出してあげることができるのが自宅での通夜になります。
一方、ペット葬儀社などに依頼する場合は、ペット葬儀社によりますので事前に見積もりを出しもらうと安心でしょう。
なお、お坊さんへのお布施ですが、ペット葬儀社に依頼した場合は、すでにプラン料金に含まれていることがほとんどですので、基本追加で払う必要がありません。お気持ちとして渡すのであれば相場として3千円〜5千円ほどのお布施を渡すと良いでしょう。
ペットの告別式(セレモニー)で、最後の別れを伝えましょう
告別式はセレモニーとも呼ばれます。
告別式は自宅で行う方もいれば、ペット霊園など斎場で行う方もおられます。
斎場で行う場合は基本的に霊園や葬儀社に依頼しますが、自宅で行う場合は自分たちで行う方もいれば、葬儀社に依頼される方もいます。
ペットの告別式の流れ
では、ここからはペットの告別式の流れをみていきましょう。
大きくは以下の3パターンがあります。
葬儀社に依頼して斎場で行う場合
葬儀社に依頼して斎場で行う場合はこのあと紹介する「火葬」とセットプランで行われることが一般的になります。
流れとしては、基本的にお坊さんによる読経があります。お焼香を行い、花入れなどのお別れを行い、火葬になります。(先に火葬をしてから告別式を行うなど形式は葬儀社によって異なります)
告別式にかかる所用時間は、お別れのセレモニーをどの程度行うかによりますが、概ね1時間程度みると良いでしょう。
また足腰が悪い方、車を運転できない方のためにご自宅まで車で送迎してくれるサービスもあります。
ご家族以外で参列できるかは葬儀社に確認してみてくださいね。
葬儀社に依頼して自宅で行う場合
じつは自宅での葬儀に対応している葬儀社は少ないのが現状です。その代替として訪問ペット火葬車というサービスがあり、自宅まで火葬車で来てくれて、自宅の前などで火葬してもらえます。
そうしたサービスを行っている業者であれば、火葬する前に告別式を自宅で行ってくれるところもあります。
ただし、簡易的な内容になることが多いため、お坊さんが読経してくれるのかなど事前に内容をしっかりと把握しておくことが重要です。
自分たちで自宅で行う場合
自分たちで行う場合は、通夜のときと同様にすべてを自分たちで準備する必要があります。
一般的な告別式は次のような流れになっています。
- 開式の辞
- 弔辞・弔電の紹介
- 僧侶の読経
- 焼香
- 花入れ
- 喪主挨拶・閉式の辞
どこまで沿ったものにするかは飼い主の方の判断になります。
おそらく自宅でする場合は慎ましやかに行うことが大半かと思いますので、家族や親しい身内で集まり、できる範囲で仏具を揃えてお焼香して、あとはお坊さんに読経してもらうかどうかという形になると思います。
お坊さんに依頼する際は通夜のときと同様に、お坊さん出張サービス(お坊さん手配)などを利用するとよいでしょう。もちろん菩提寺などがあり住職との付き合いがあるのであれば、そちらに依頼するのがよいでしょう
持ち物や用意するもの(告別式)
数珠、ハンカチを用意しましょう。
遺影の代わりにペットの生前の写真を用意します。
当日すぐに火葬を行う場合は納骨用の骨壷を準備しましょう。
葬儀社に依頼する場合は書類に必要になることもあるので印鑑をもっていきましょう。
支払いは追加料金が発生することもありますので、その日当日でなくまとめて後払いになることがほとんどです。その場で清算が可能であれば現金またはクレジッットカードも持っていきましょう。
ペットの最後を記念として記録に残すためにお手持ちのカメラ、またはスマートフォンを持っていくのもよいでしょう。中には撮影がNGなところもありますので、その点の確認は必要です。
ペットの告別式に関するマナー
告別式での服装
一般的な告別式での喪主の服装は現在は略式喪服としてブラックスーツの着用が主流になっています。
自宅で行う場合は自分たちで判断すればよいと思います。
人間の葬儀場や火葬場と併設している施設の場合には、故人の葬式が行われていることもありますので故人の親族への配慮、気遣いもかねて正式喪服または略式喪服を着るのがよいでしょう。
告別式にかかる費用の目安
自宅で自分たちで行う場合はどこまで行うかによります。
葬儀社に依頼する場合は火葬まで含まれた料金なのかなどどこまで含まれた費用なのか、しっかりと把握する必要があるでしょう。
自宅まで来てもらうためには送り迎えの移動交通費がもちろん必要になります。
通夜の時と同様、僧侶に読経をしてもらう場合であっても、すでにプラン料金に含まれていることがほとんどですので、読経をしてもらった際にも追加として払う必要がありません。それでもお気持ちとして渡すのであれば相場として3千円〜5千円ほどのお布施を事前に渡すと良いでしょう。
自宅と斎場での告別式、どちらを選ぶか迷ったときは・・・
自宅で告別式を行うメリットは、ペットと過ごした思い出の場所で人目を気にせずできることです。また斎場代を節約できることも大きなメリットです。一方、デメリットは近隣の目を気にしなくてはならないこと、葬儀業者に頼らない場合は葬儀に必要なものを揃えるのに準備が大変であることになります。
では、ペット霊園など斎場で行う告別式の場合はどうでしょう?こちらは仏具(棺や供養台)や必要な供物(花など)などを用意してくれるので、手間を省き簡単にできるメリットがあります。さらにはマンションや一人暮らしなどスペースが足りない場合は、その後の事も考えて葬儀場に依頼されると良いでしょう。一方、デメリットは、自宅での場合に比べて葬儀場代がかかる分葬儀代が高くなることです。
どちらを選ぶかはご家庭の事情と相談して決められると良いでしょう。
火葬でペットのご遺体とお別れになります
出棺の用意ができたら火葬です。
ペットが亡くなって肉体とのお別れとなるのが火葬になります。
火葬のタイミングはいつでしょうか?
じつはいつまでに火葬しなければならないなどの決まりはありません。
すぐに別れたくない、心の準備がまだできていないなどの決心がつかない場合は、数日間ご自宅に置かれて、その後葬式、火葬をすることができます。
冷房(クーラー)のある部屋でドライアイスなど適切な温度管理下で、夏場であれば4日から7日程度、冬場で7〜10日程度なら大丈夫と言われてます。ただし感染症の恐れがあるため、またご供養のためにもどこかのタイミングで決断しなくてはならない時がやってきます。そのときは悲しいですがペットの死を受け入れていきましょう。そのままではペットも浮かばれませんし飼い主も苦しい想いをしてしまいますからね。
火葬の3つの種類
さて、火葬場での火葬には大きく次の3種類のプランがあります。
- 合同火葬
- 個別一任火葬
- 個別立会い火葬
それぞれの特徴を見ていきましょう。
合同火葬
合同火葬は、他のペットなどの動物と合わせて行われる火葬です。こちらは人間にはないペット特有の火葬方法です。一緒に火葬されるため返骨はされません。またすぐに火葬されるとは限らず合同のため5日ほど時間がかかることもあります。合同での火葬のちに、ペット霊園の合同供養塔または専用の合同墓地などに納骨されます。
個別一任火葬
個別一任火葬は、他の動物と一緒にせず個別に火葬してくれる火葬方法です。
返骨するかしないかを選ぶことができます。その後、納骨堂または個別墓地に納骨する場合は別途料金がかかります。永代供養をしたい場合は永代供養費を払うことで可能となるでしょう。
個別立会い火葬
個別立会い火葬は、セレモニーを含めてすべて立ち会うことができる火葬です。
ご自身でお骨上げ(収骨・拾骨)をされたい場合は、個別立会い火葬を選びましょう。
さらには、移動が困難な方のための自宅訪問火葬サービス(お引き取り)もあります。
ご家族以外で参列できるかはペット霊園にご確認してみてくださいね。
また、個別一任火葬と同様、火葬後に納骨堂や個別墓地に納骨する場合や永代供養をする場合は別途料金が発生します。
火葬にかかる時間は火葬施設によりますが、30分から1時間をみておけば良いでしょう。
ただし25キログラムを超えるような大型犬は2、3時間かかることもあります。
火葬が終わるまでの待ち時間は施設内の待合スペースで待つことになります。
その間ペットとの思い出を集まった方で語り合われてはいかがでしょう。
自宅で火葬したい場合は訪問火葬サービスを
近くにペット霊園や火葬場がない場合や住みなれた場所でペットを見送りたい場合は訪問火葬サービスを利用すると良いでしょう。専門の火葬業者が自宅まで出張してくれて移動火葬車にてその場で火葬してくれます。
なお、業者によりますが、プランによってはスタッフに収骨を任せる火葬であったり、立会い骨拾いまでできる火葬プラン、またオプションとして、生花やペットの洋服(火葬用の綿100%素材の羽衣など)を用意してくれたり、お別れ式として自宅にてお経を唱えてくれるサービスもあります。ご予算の許す限りで検討されると良いでしょう。
なお、インコ、ハムスターなど体重100グラム未満の小動物は遺骨が残らないこともあり火葬ができない場合もあります。小動物でもリス、モルモット、フェレットであれば体重次第では可能となることもあるでしょう。うさぎやその他のペットも対応できます。あらかじめご確認の上なされると良いでしょう。
持ち物や用意するもの(火葬)
数珠、ハンカチを用意しましょう。
また、遺骨をご自宅に持ち帰ることを希望される場合は、骨壷を持ち物として持参しましょう。(個別火葬の場合)
ペット霊園で火葬する場合はペット霊園で用意してくれることが大半です。
ペットの遺影のために生前のお写真を用意しておくのもよいでしょう。
ペット火葬のマナー
火葬の際の服装
基本的にご自身の判断で構いませんが、人間の葬儀場や火葬場と併設している施設の場合は故人の葬式が行われていることもありますので故人の親族への配慮、気遣いもかねて喪服を着るのがよいでしょう。
火葬にかかる費用の目安
火葬の際にかかる費用は、火葬代と納骨用の骨壷料金などです。プランによって、また火葬業者やペット葬儀社によって金額はかわりますが、多くの葬儀社が提示しているプラン内容では次のようになっています。
合同火葬の相場
もっとも安く納められるプランであり、相場は1万円〜2万円程度です。
個別一任火葬の相場
合同火葬より高いですが、個別立会い火葬より安くなります。
相場は2万円〜2万5千円程度です。
個別立会い火葬の相場
料金は他の2つに比べて割高ですが、立ち会えるためお骨上げができます。
相場は2万2千円〜4万5千円程度です。
※ペットの体重5kg以下のペット(うさぎ、猫、小型犬など)を火葬する際の東京都区内の一例です。またオプションは考慮されていませんのでご了承ください。
火葬だけでなくオプション(ご遺体お迎え、家族送迎、ペット棺、骨壷、祭壇、供養花)などを含めればトータルでは5万から10万円程度になります。告別式(セレモニー)と合わせてのセットプランもありますので、各葬儀社に相談してみましょう。
火葬プラン別比較まとめ
ではここでそれぞれの火葬プランのメリット、デメリット、また料金の相場を表で見てみましょう。
こちらに載せた内容はあくまで一例です。また自宅訪問火葬などであれば、業者にもよりますが自宅でのセレモニーを合わせてもこれより安くできることがあります。ただし業者によっては追加料金が発生することがありますので事前によく確認の上、信頼できる火葬業者に申し込むようにしましょう。
葬儀後のペットのご遺骨の取り扱いについて
すべての葬儀が終わったあとに手元に残るのがペットの遺骨(遺灰)です。この遺骨をどうするかは飼い主の考えによって決められます。お気が済むものを選択されるのがよろしいでしょう。
葬儀後のペットの遺骨の取り扱いには主に3種類の選択肢があります。
- 霊園や寺などに納骨する
- 手元供養する
- 自然葬をする
この3つです。順に見ていくことにしましょう。
霊園や寺などに納骨する
ペット霊園などに連絡することで手続きを進めてくれます。葬儀を葬儀社に依頼している場合はペット葬儀社に相談してみましょう。
永代供養であればその後はペット霊園などに管理や供養を任せることができますが、それでもお盆やお彼岸などにはペットの墓を訪ねられるとペットも喜ぶことでしょう。
また、ペットの遺骨を納骨したのち自宅にペット用仏壇などを置き供養されると、なお心の安らぎに繋がることでしょう。
手元供養する
火葬後のペットの遺骨をご自宅でのペット用仏壇などでご供養する形の供養方法です。こちらの方法であれば手元にペットのご遺骨を置き続けられるので、より身近にペットの存在を感じることができるでしょう。
手元供養の場合はこちらの記事をご参照くださいね。
手元供養の形の一つとして遺骨アクセサリーもあります。
また、分骨用のミニ骨壷などもあります。
自然葬をする
自然葬には自宅の庭や山など権利所有地への埋葬、海洋散骨、樹木葬、お花畑葬などがあります。
遺骨を持ち続けるのが難しい、土や自然に還してあげたいと思ったときになさると良いでしょう。ただし、自然葬には条例など法律に基づくルールがあります。
またペットの遺骨を自宅の庭に埋葬した後になって引っ越し、海外転勤などによりその土地を手放さなくてはならなくなったという事態になったときは困ります。必ず先のことを見据えていつまでも安心できる場所にて自然葬を行うようにしましょう。もし現段階でわからなければ一旦納骨堂に納骨、または手元供養という選択肢をされても良いかもしれません。
ペットを火葬せずに土葬できますか?ペットを火葬せずに土葬できますか?
はい、できます。衛生面の観点などから匂いが漏れ出さないよう深く掘るといった決められたルールがありますが、私有地であり適切な方法である限りは土葬を行うこともできます。ただし、犬猫をはじめとしたある程度大きな動物である場合は、腐敗が進行したあとで地上に病原菌など感染症をもたらす細菌が漏れ出すリスクは否定できませんので、安全面から火葬をオススメします。なお、ハムスターや小鳥など小動物はそのままの形での土葬することが認められています。ただし小動物の場合も腐敗によって健康被害をもたらす菌が発生します。どこに埋めていいわけではなく、条例など法律に基づくルールと近隣住民に迷惑をかけない配慮が求められますので、土葬の際は十分に注意しましょう。
なお、マンションやアパートなど共用の土地はたとえ契約していても土葬できませんので、プランター葬を検討されると良いでしょう。この際衛生面の観点からも十分な深さを掘って、匂いや腐敗による細菌が外に漏れ出さないように気をつけましょう。
R2 事業再構築 シ-3
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